フランス代表の正GKで、リヨンに12シーズン在籍したグレゴリー・クペ(35)が23日、クラブのケーブル局「OLTV」に「フランス杯決勝(24日)がリヨンでの最後の試合になる」と語り、数週間前からマスコミで取り沙汰されていた退団の意向を自ら認めた。

 クペはリヨンの7連覇すべてに貢献した3人のうちのひとり(他にジュニーニョ、ゴブー)。オラス会長の特別顧問で、実質的にクラブのナンバー2であるベルナール・ラコンブ氏は同日、「レキップTV」に出演し、「グレッグ(クペ)がクラブを去るのは寝耳に水。彼はクラブの柱で、つねに彼がいることを前提にチームを考えてきた。今回も数ヶ月前から契約更新の話し合いしてきたのだが」と当惑を隠せないようす。

 クペの後釜には、今シーズン前半、ケガで離脱したクペの代役を無難に務めた第2キーパーのベルクートルがいるが、リヨンはニースのユーゴ・ロリスに関心を寄せている模様だ。ただしリヨンはすでに数週間前から、将来のフランス代表入りが期待されるロリスに接触していたと見られ、これがクペに退団の決意を固めさせる一因となった可能性もある。レキップ紙はロリスのACミラン移籍を有力視しており、リヨン入りの可能性は薄いとしている。

 クペの移籍先については、多くのメディアがトッテナムを挙げている。またクペはかねてから米国移住の希望をほのめかしていた。

グレゴリー・クペ(Gregory Coupet)


生年月日:1972/12/31
所属   :リヨン
国籍   :フランス
ポジション:GK