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【お笑い峰打ちコラム】芸人で萌えてみよう 女子のためのお笑い講座

 ここ数年のお笑いブームを支えているのは女子である。芸人が登場しただけでキャー、ネタ前のあいさつでキャー、おなじみのギャグにキャー、とりあえずキャーキャー言いたいだけなのではと思うほどの甘やかしぶりだ。ただ流行っているからという理由だけでさほどカッコよくもない芸人にキャーキャー言うよりも、本当に“萌える”ポイントを探してみてはどうだろうか。

 青春コントでおなじみの「しずる」(吉本興業)。今まさに学生時代を謳歌している女子にはわからないかもしれないが、彼らの甘酸っぱさは十分に萌えの対象となる。男子学生の友情、それだけで破壊力は十分だ。本人たちいわく『普段はあまり仲良くない』そうだが、それが逆に萌え度を上げる。まるで出会った頃の飛影と蔵馬のようではないか。村上、池田ともさほどイケメンでもなく、不細工でもないのだが、そのほどよい普通加減がいいのだ。

 今乗りに乗っている「我が家」(ワタナベエンターテインメント)も萌え要素満載。イケメン風の坪倉が背の低い谷田部の手を取り、囁くツッコミは時に優しく、時に厳しく。その後の坪倉のボケがかなりの高確率で下ネタなのもまたいい。杉山がいなければ崩壊してしまう絶妙のバランスは、萌え抜きでも完成度が高く、多くの人に受ける笑いだ。そこにこそ、女子ならではの楽しみを見出すのがオツというものだろう。

 「流れ星」(浅井企画)はちゅうえいの一発ギャグに注目が集まっているが、女子的な見所は相方の瀧上。文句なしのカワイイ系イケメンだ。プロフィールの写真は正直トホホなので、ぜひ動いている瀧上を見てほしい。「リトル・チャロ カラダにしみこむ英会話」(NHK教育)にも出演しているが、漫才をしている瀧上の方がおすすめ。整ったベビーフェイスから繰り出される強烈なビンタ、このギャップがたまらない。われながらベタにもほどがあるが、その姿はまさに“ツッコミ王子”だ。

 萌えとは何か?という萌え論のようなものに私は明るくないので、異論のある方もいるだろうが、大目に見ていただきたい。ついでに言わせてもらうと、萌えとはこっそり楽しむものではないだろうか。一生懸命ネタを披露している芸人を見て、彼らがまったく想定していないところで萌え、一人ほくそえむ。これが粋な萌え道のように思う。

 だから、お願いだ。どんなに萌えるシーンがあっても、萌える芸人がいても、あまりキャーキャー騒がないでいただきたい。女子がキャーキャー騒げば騒ぐほど、世間の目は“騒がれている”事実にしかいかない。“騒がれている”だけでつまらない芸人だと烙印を世間から押されてしまうのは本当にもったいないことだ。芸人が求めるのは黄色い歓声よりも笑い声であることを忘れないでほしい。

(編集部 三浦ヨーコ)


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