今週のお役立ち情報
「百人の玉すだれ」が秘芸で、豪華な迫力1000人に変身。会場は躍る=東京(上)
2008年05月24日04時51分 / 提供:PJ
【PJ 2008年05月24日】−
佃川流「大江戸玉すだれ」の15周年記念公演が18日、東京・浅草公会堂で行われた。観客席は1階から3階まで1082席で、満員だった。主催は大江戸玉すだれ隊。まとめ役は家元の佃川燕也(つくだがわ えんや、55)さん、師範の佃川まつばさんだ。
ふたりは過去15年にわたり、日本古来の伝統芸能の玉すだれに、新たな技をつけ加えたオリジナル作品を発表してきた。いまもなお新風を吹き込む。そのひとつが『百人の玉すだれ』だ。玉すだれは元もと個人芸である。それを100人で演じる、他に類を見ないものに創りあげた。発表は5年前につづいて、今回が2回目だ。
玉すだれは、大道芸『南京玉簾』として知られている。ネーミングから、中国から伝来した芸だと思われがち。しかし、玉簾という言葉は平安時代の伊勢物語にも出てくる、日本古来の伝統芸だ。
なぜ南京玉簾なのか。諸説はある。江戸時代には「玉すだれ」が流行し、その後において『唐人オランダ南京無双の玉すだれ』と、見せ物の口上が語られていた。南京とは、南京錠、南京豆など珍しいものにつけられた呼称。無双とは天下に二つとないもの。舞台のうえから、佃川燕也さんがそれらを観客に説明した。
同記念公演は『全席指定・おみやげ付き』だった。入場と同時に、パンフレットと土産品が手渡された。丁寧に包まれたお土産品となると、だれもが開封せず、自宅に持ち帰ろうとする。しかも『福みやげ。指示があるまで開けないで下さい。勝手に開けるとご利益が薄くなります』とシールが貼っていた。ここに芸人特有の隠し芸というか、伏線と仕掛けの秘芸が隠されていたのだ。
ラストの演目「百人の玉すだれ」では、そのおみやげが「1千人の玉すだれ」となったのだ。観客はそこにおどろきと感動をもった。
第1部は、『大江戸玉すだれ 夢の吹き寄せ』だった。演目のトップは、「江戸木遣り」で、生で観ることはほとんどないものだ。家元の佃川燕也が生まれ育った、東京・佃島に隣り合うのが、深川木場だ。伝統芸として、鳶(トビ)の木遣りと、川並の木遣りがある。舞台では13人が、材木などを移動するときに唄われた川並の木遣りを披露した。約1000人の観客が木遣りのいい喉に魅了されていた。
玉すだれは、巻寿司が作れそうな、簾(すだれ)を使い、さまざまな形に変身させる芸だ。簾を伸ばすよりも、戻すほうがむずかしいらしい。
2番目の演目は、佃川燕也さんと佃川まつばさんのふたりによる、新作玉すだれ「木遣りくずし」だ。呼吸の合ったふたりは磨き上げられた技と、コミカルな口上で、会場を明るい雰囲気に盛り上げていた。
3番目の演目「かっぽれ玉すだれ」は、佃川流「大江戸玉すだれ」の特徴が十二分に出ている。『わたしゃお前にかっ惚れた』という江戸芸の風流かっぽれ節と、玉すだれとを組み合わせた、オリジナル作品だ。第1回目の公演から、演じ続けられている。今回は、「みかん船」、「都鳥」、「壇ノ浦」の芸が通しで行われた。【つづく】
■関連情報
佃川流大江戸玉すだれ
【よこ顔】日本一敷居の低い・伝統芸能=ほがらか師範の佃川まつばさん(上)
(中)
(下)
記者HP:穂高健一ワールド
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パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一【 東京都 】
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ふたりは過去15年にわたり、日本古来の伝統芸能の玉すだれに、新たな技をつけ加えたオリジナル作品を発表してきた。いまもなお新風を吹き込む。そのひとつが『百人の玉すだれ』だ。玉すだれは元もと個人芸である。それを100人で演じる、他に類を見ないものに創りあげた。発表は5年前につづいて、今回が2回目だ。
玉すだれは、大道芸『南京玉簾』として知られている。ネーミングから、中国から伝来した芸だと思われがち。しかし、玉簾という言葉は平安時代の伊勢物語にも出てくる、日本古来の伝統芸だ。
なぜ南京玉簾なのか。諸説はある。江戸時代には「玉すだれ」が流行し、その後において『唐人オランダ南京無双の玉すだれ』と、見せ物の口上が語られていた。南京とは、南京錠、南京豆など珍しいものにつけられた呼称。無双とは天下に二つとないもの。舞台のうえから、佃川燕也さんがそれらを観客に説明した。
同記念公演は『全席指定・おみやげ付き』だった。入場と同時に、パンフレットと土産品が手渡された。丁寧に包まれたお土産品となると、だれもが開封せず、自宅に持ち帰ろうとする。しかも『福みやげ。指示があるまで開けないで下さい。勝手に開けるとご利益が薄くなります』とシールが貼っていた。ここに芸人特有の隠し芸というか、伏線と仕掛けの秘芸が隠されていたのだ。
ラストの演目「百人の玉すだれ」では、そのおみやげが「1千人の玉すだれ」となったのだ。観客はそこにおどろきと感動をもった。
第1部は、『大江戸玉すだれ 夢の吹き寄せ』だった。演目のトップは、「江戸木遣り」で、生で観ることはほとんどないものだ。家元の佃川燕也が生まれ育った、東京・佃島に隣り合うのが、深川木場だ。伝統芸として、鳶(トビ)の木遣りと、川並の木遣りがある。舞台では13人が、材木などを移動するときに唄われた川並の木遣りを披露した。約1000人の観客が木遣りのいい喉に魅了されていた。
玉すだれは、巻寿司が作れそうな、簾(すだれ)を使い、さまざまな形に変身させる芸だ。簾を伸ばすよりも、戻すほうがむずかしいらしい。
2番目の演目は、佃川燕也さんと佃川まつばさんのふたりによる、新作玉すだれ「木遣りくずし」だ。呼吸の合ったふたりは磨き上げられた技と、コミカルな口上で、会場を明るい雰囲気に盛り上げていた。
3番目の演目「かっぽれ玉すだれ」は、佃川流「大江戸玉すだれ」の特徴が十二分に出ている。『わたしゃお前にかっ惚れた』という江戸芸の風流かっぽれ節と、玉すだれとを組み合わせた、オリジナル作品だ。第1回目の公演から、演じ続けられている。今回は、「みかん船」、「都鳥」、「壇ノ浦」の芸が通しで行われた。【つづく】
■関連情報
佃川流大江戸玉すだれ
【よこ顔】日本一敷居の低い・伝統芸能=ほがらか師範の佃川まつばさん(上)
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