今週末のF1グランプリ第6戦モナコGPを前に、大のミラン党であるフェラーリ・ドライバーのフェリペ・マッサがミランの移籍市場戦略へ注文をつけた。ミランにはカカー、ロナウドといった友人をはじめ、ブラジルの陣選手が多くプレーしている。

「ミランにとって今季はいいシーズンじゃなかった。でも僕らが話題にしているのは、何度もタイトルを手にした偉大なチームだってことを忘れちゃいけない。
 来季CLに出場できないのは残念だよ。まあ、太陽がいつも照らしてくれるときばかりじゃないってことさ。この夏、ミラン上層部には是非ロナウジーニョを獲得してほしいね」

 マッサがファン心理丸出しで語っているところへ、チーム内から横槍が入った。モナコのパドック入りしているフェラーリのモーターホームから、スクデット3連覇を達成したインテルのクラブテーマソング『Pazza Inter』が突如大音響で鳴らされたのだ。悪戯の仕掛け人は大のインテル・ファンであるチーム広報。シエナ戦でインテルが優勝へ足踏みした際、マッサらミラン党から、からかわれたことに対する仕返しだった。

 マッサはここまで2勝をあげ、フェラーリもコンストラクターズ・ランキングで現在首位。サッカーをネタにした陽気な対抗意識が、チームの良好なムードを物語っている。