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競輪穴男列伝 近況だけでは判断できない積極性魅力の坂上忠克

2008年05月22日15時00分 / 提供:リアルスポーツ

リアルスポーツ
 スタートは前に付く中部スタイル。それから先行、まくり、追い込みとなんでもやるのが坂上忠克(71期)だ。167cm、76kgとそう大柄ではないのだが、レース中は大きく見える。
 近況は大きな着も多いが、弥彦ふるダビでは(1)(5)(7)(1)。予選では今売り出しの浅井康太(三重・90期)が峠祐介(埼玉)の先行をまくったのに付いて追い込み勝ち。4日目の特選でも斎藤登志信(宮城)の先行を最終バックでインから追い上げてゴール前追い込んで2勝をあげている。

 GI、GIIでも必ずといっていいくらいに1、2勝をあげるしぶとさはまさに彼の座右の銘である「不とう不屈」の精神で、前日の成績にかかわらず闘う気持ちに溢れている。
 アマ時代は4000m速度競走で福岡国体、静岡インターハイ、石川国体のチャンピオンだった。競輪学校の在校成績は8勝で35位とぱっとしなかったが、平成5年4月デビューしてから12月の地元富山でB級3連勝。A級も川崎で(4)(1)(1)と優勝。S級優勝も中部地区の一宮で(1)(2)(1)と果たしている。
 追い込みに変わった弟の樹大(80期)には現在得点で離されてはいるのだが、穴狙いの魅力は「何時までも自在型」の兄の方に感じる。
 小嶋道場のメンバーはアマ経験豊富な選手が多い。西徹(79期)辻力(71期)弟の樹大、北野武史(78期)北野大暁(82期)藤川浩平(87期)山本寛士(78期)ら。同期の辻が最近は良いレースをしているだけに坂上ももたついてはおられまい。
 まくりも粘っこく重い。名古屋FIでは岡村潤(静岡)の先行をまくっている。スピードバンクの名古屋で岡村をまくるあたりはやはり力がある。
 時に調子の波はあるが、この選手は近況だけでは判断できないレースに対する積極性がある。中部ラインのある時は追い込みに回るのも、競走生活15年のキャリアからすればやむを得ないが、坂上の持ち味はラインのないときの先行まくり。
 どんな相手でも一度は仕掛ける走りは穴ファンなら追いかけて見たい魅力に溢れている。
 好きな車番は2番、好きな色は黒と青。とすれば2番車、4番車の時はどんな相手でも頭から行きたくなる。1番車の山田裕仁(岐阜)のまくり、7番車の滝沢正光(千葉)の走りぶり…、そこに力にプラスアルファを感じるのだ。

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