UFC世界ライト級王座戦、BJ・ペン×ショーン・シャークの一戦は、BJ・ペンがその強さを見せつけた

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現地時間5月24日(土)、アメリカ・ラスベガスのMGMグランドで開催された、UFC84『ILL WILL』。

メインイベントのUFC世界ライト級タイトルマッチ、BJ・ペン×ショーン・シャークに加え、ヴァンダレイ・シウバ×キース・ジャーディン戦、リョート・マチダ×ティト・オーティズ戦といったライトヘビー級屈指の豪華カードもズラリ揃った。

プレリミナリーファイトでは、DEEPで活躍したキム・ドンヒョン、そして、日本から出場したケージ・フォース初代ウェルター王者の吉田善行が、それぞれ一本勝ち。とりわけ、吉田はTUFシーズン6の人気選手ジョン・コッペンハーバーを相手に、1R56秒、アナコンダチョークで劇勝。大きなインパクトと共に、日本人ファイターの爪痕をオクタゴンに残した。

その一方で、中村和裕は、PRIDE末期に活躍したソクジュを相手に、1R残り10秒、右ミドルから右フック、追撃のパウンドを被弾し、ラウンド終了後にレフェリーが試合をストップ。無念のTKO負けを喫した。更にブラジル最強戦士ホウジマール・トキーニョは、アイヴァン・サラベリーを相手に、チョークスリーパーから腕十字へ巧みに移行し、完封勝利を挙げた。

また、PPVマッチでは、リョート・マチダが、UFC離脱秒読み状態の“UFCレジェンド”ティト・オーティズから判定勝利。また、昨年末、チャック・リデルとの激闘が記憶に新しいヴァンダレイ・シウバは、そのリデルから勝利を挙げているキース・ジャーディンを相手に、36秒、衝撃的なKO勝利でUFC復帰第2戦を飾った。

そして、迎えたメインイベント、UFC世界ライト級タイトルマッチ、BJ・ペン×ショーン・シャークの一戦は、序盤から両者の拳が凄まじいスピードで交錯する、文字通り、世界最高峰の戦いとなった。試合は、一進一退の攻防が続く中、3R終了間際、低い姿勢を取ったシャークの顔面にBJの飛びヒザ蹴りが直撃。後方に倒れこんだシャークに、一気に距離を詰めたBJは目にもとまらぬ速さで鉄槌を落として勝負を決めたのだった。

試合後のインタビューでは、リングアナから現ウェルター級王者ジョルジュ・サンピエールとの再戦を尋ねられたBJ。「それは、ファンが思えば実現すること。どう思う?俺とGPSの再戦が見たいかい?」と言葉を投げかけ、オクタゴンを後にした。

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UFC84:ILL WILL


メインイベント UFC世界ライト級タイトルマッチ/5分5R
【王者】
○BJ・ペン
(アメリカ)
3R終了後
TKO
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【挑戦者】
ショーン・シャーク×
(アメリカ)
第10試合 ライトヘビー級/5分3R
○ヴァンダレイ・シウバ
(ブラジル)
1R36秒
TKO
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キース・ジャーディン×
(アメリカ)
第9試合 ライトヘビー級/5分3R
×ウィルソン・ゴヘイア
(ブラジル)
2R3分15秒
TKO
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ゴラン・レジック○
(クロアチア)
第8試合 ライトヘビー級/5分3R
○リョート・マチダ
(ブラジル)
3R終了
判定
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ティト・オーティズ×
(アメリカ)
第7試合 ライトヘビー級/5分3R
○チアゴ・シウバ
(ブラジル)
1R2分24秒
TKO
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アントニオ・メンジス×
(ブラジル)
第6試合 ミドル級/5分3R
×アイヴァン・サラベリー
(アメリカ)
1R2分36秒
腕ひしぎ十字固め
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ホウジマール・トキーニョ○
(ブラジル)
第5試合 ライトヘビー級/5分3R
○ソクジュ
(カメルーン)
1R終了後
TKO
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中村和裕×
(日本)
第4試合 ライト級/5分3R
○リッチ・クレメンティ
(アメリカ)
3R終了
判定
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テリー・エティン×
(イギリス)
第3試合 ウェルター級/5分3R
×ジョン・コッペンハーバー
(アメリカ)
1R56秒
アナコンダチョーク
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吉田善行○
(日本)
第2試合 ウェルター級/5分3R
×ジェイソン・タン
(イギリス)
3R25秒
TKO
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キム・ドンヒョン○
(韓国)
第1試合 ヘビー級/5分3R
×クリスチャン・ウェリッシュ
(アメリカ)
1R44秒
TKO
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シェーン・カーウィン○
(アメリカ)