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四川大地震の対応で、逆境を追い風に変える胡錦涛政権【ビジネスマンのための中国経済事情の読み方】


 はじめに、今回の四川大地震の被害者の方々に心より哀悼とお悔やみの言葉を申し上げます。

 四川大地震発生後の中国政府の迅速な対応、情報公開、外国からの支援の受け入れが西側メディアでも注目され、評価されています。

 「チベット問題で落ちた体外的なイメージを挽回すべく」といった穿った見方をする向きもありますが、こうした情報公開と制度の透明性を確保しようとする動きは別に今に始まったことではありません。

 こうした中国政府の対応が、結果的にイメージ挽回になっているのは確かです。

 第6回『情報を握る者に「富」が集中する中国』でも触れた通り、中国の情報公開のきっかけとなったのは、胡錦涛氏が党主席になった2002年に発生した「SARS問題」ではないでしょうか。

 この問題で、おそらく中国建国以来初めて、情報を公開しないことによって大臣が更迭されたのです。胡錦涛主席は、政権を担当するようになってすぐに、情報の隠蔽で国際的に非難されるという洗礼を受けたのです。

 また、歴代政権の特徴からもお分かりいただける通り、胡錦涛政権は、その成り立ちからいって、情報公開と民意の重視を推し進めなければならない立場にあります。

 政権の正統性を維持するためのカリスマ性が弱く、経済的にも開発発展一辺倒から調和のとれた成長を目指さなければらないといった背景から、同政権は、情報公開を徐々に進めることによって、社会の矛盾を少しずつ緩和しようという戦略を取っているのです。


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