70年代、ラジオ全盛期にTBSラジオでやっていた『夜はともだち』の1コーナー、『夜のミステリー』をご存じだろうか。SFやリスナーの心霊体験などを10分ほど放送する企画だった。

 どんな話があったかはあいまいだが、そのオープニングは、今でも不思議なほど鮮明に記憶に残っている。

 まず、「よるはーともだちーTBSラジオ」のタイトルコールから入って、番組のパーソナリティーが現在時刻を告げる。すると、どこからともなくといった風情で、エレクトーンか電子オルガンかと思しき音が響いてくる。UFOのきらめきを表現したかのような、キララでどこか不穏なテーマソングのあとに

 「夜の、ミステリー……」

 と、呼ばわる声がリスナーを超自然の世界へと引きこんでいく。

 毎度、繰り広げられる不思議な話を一言一句聞き逃すまいと、ラジオの音に聞き耳を立てたのだが、これがなんだか怖い。

 話を語る案内人の語り口の妙なのか、夜のしじまに他に聞こえる音がないからか、語られた場面がくっきりと脳裏に浮かぶのだ。
 しかも、やめたい、怖い、と思えば思うほど、脳が自ら怖い方へより怖い方へと妄想絵図を鮮やかに描いて行く……。

 やめればいいじゃないか、と笑われるかも知れないが、これが、本当に止まらない。


 人間は外部の情報の90%以上を視覚から取得すると言う。その90%以上を耳から聞こえる言葉から、想像力で補てん・構築しようとする脳のフル回転ッぷりには、恐るべきものがある。


 さしずめ、新しく出たこの音声ドラマなど聴こうものなら、号泣してしまうのではないだろうか。


 フロンティアワークスは、映画やテレビドラマにもなったベストセラー小説「いま、会いにゆきます」の音声ドラマCDを発売する。6月25日に発売予定。

 気になるキャスティングは主人公の秋穂澪に平野綾。
 『涼宮ハルヒの憂鬱』の涼宮ハルヒ役や『アイシールド21』の姉崎まもり役など、ツンデレ娘からしっかり者のマネージャーまで様々な役柄で活躍してきた。

 澪の夫、秋穂巧に石田彰。
 『機動戦士ガンダムSEED』のアスラン・ザラ役や『幻想魔伝 最遊記』シリーズの猪八戒役など、柔らかな声で主に女性ファンの心をつかんできた。


 そして2人の息子、秋穂佑司には、緒方恵美。
 『幽☆遊☆白書』の蔵馬役や『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジ役など、心優しい少年を演じる中性的なハスキーボイスには定評がある。


 ベテラン声優3人が語る「いま、会いにゆきます」は、あなたの脳内にどんな場面を描き出すのだろうか。きっと、ドラマや映画とは違う、あなただけのアレンジがかかった画像ができることだろう。

参照:http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=24860


(編集部 須田翠)