今週のお役立ち情報
三社祭は「誇り」です。=東京都台東区寿四丁目
【PJ 2008年05月21日】−
浅草神社例大祭(三社祭)が執り行われていた、5月17日(土)と18日(日)の二日間、PJニュースは東京都台東区の寿四丁目青年会の皆さんに取材をさせていただいた。寿四丁目青年会の皆さんは、寿四丁目に在住または在勤の高校生以上の方で構成されており、一年を通じて活発に活動している。独自のウェブサイトでもさまざまな情報を発信していて、元気いっぱいなのだ。
5月17日(土)の正午。寿四丁目町会の皆さんは、氏子各町神輿連合渡御のために観音本堂裏広場に集まっていた。観音本堂裏広場は各町から集まった約百基の神輿と大勢の担ぎ手で埋まり、まさに壮観だった。氏子各町神輿連合渡御は午後0時30分から東部各町、西部各町、南部各町の順番で発進していった。寿四丁目町会は駒札南五番だったので、発進は午後2時30分過ぎになったが、待っている間に蓄えたパワーを爆発させて発進した。動き出した神輿に近寄るのは危険だし、大勢の観客に行く手をふさがれ、追いかけることもできなかった。
今年は本社神輿の渡御が行われなくなったため、観客の目当ては氏子各町神輿連合渡御に集中したようだ。(この日の様子は「関連情報」でリンクを貼ってあります。写真記事と動画でもご覧下さい)
5月18日(日)午後1時過ぎ、わたしは寿四丁目の神酒所を訪ねた。寿四丁目町会の皆さんは昼前に御霊返しを終え、午後1時30分から始まる南六ケ町連合渡御に備えていた。忙しい中、寿四丁目青年会会長の吉田正明さんがいくつかの質問に答えてくれた。
まず三社祭で、他の町会に比べて寿四丁目町会が自慢できる点は何ですか、と質問すると、吉田さんはどう答えようか迷っている様子だったので、例えば、団結力が強いとか、和気あいあいとか、お子さんからご年配の方までみんな祭りに参加するとか、元気がいいとかと、具体的に尋ねた。すると近くにいた青年会の方が、「全部です。」と、答えた。会長さんも、「そうですね」と頷いて、「中でも、団結力。それから、行動力がありますね。」と、答えてくれた。こうしてインタビューが始まった。
―浅草の町会の中で、一番のものは何ですか?
「神輿が一番です」
―今年の祭りで、今までとひと味違う良い点はありますか?
「去年問題になって、今年は本社神輿の渡御が行われなくなりました。しかし、そのことがあって、近隣町会とのコミュニケーションが良くなった点ですね」
去年の祭りでは、神様がお乗りになる神輿の上に人が乗ることが大きな問題になって神輿乗りを禁止した。しかしそれでも乗る人が出て、結局、今年は本社神輿の渡御が行われなくなってしまった。氏子各町の皆さんにとっては残念で微妙な問題だか、会長さんは単にマイナスと考えず、マイナス面から出てきたプラスの部分が良い点だと考えていた。
―来年は、本社神輿が出るのでしょうか?
「来年のことは分かりません。でも、ぜひ出したいと思っています」
お祭りではエキサイトする。しかし、してはいけない事、守るべき事を守らないと、みんなが困ることになる。観光客も減るだろう。来年は本社神輿の渡御ができるようになって欲しいと、誰もが願っているに違いない。最後の質問をした。
―会長さんが三社祭を一言で表現すると、何になりますか?
「誇りです」
―誇りですか。
「ここに住んでいる人間の誇りです」
会長さんは胸を張った。「誇り」と言い切れるところはすごいと感じた。三社祭は約700年の歴史がある、東京を代表する大きな祭りだ。それを継承しているという自負があるのだろうと感じた。今日の日本で、「あなたにとって、あなたの地域の祭りは何ですか」と尋ねられて、「大好きな行事です」とか、「年に一度の楽しみです」とか答える人は多いだろうが、「誇りです」と言い切れる人がどれだけいるだろうか。
わたしは、田舎から出てきて東京で一人暮らしをしている。もはや、故郷の祭りには簡単に参加できない。今住んでいる地域の祭りに参加してもいいのだが、わたし自身が「よそ者」という感じがして、深く思い入れるには年数の積み重ねが必要になってくる。わたしは今まで、3年に一度くらいの割合で引っ越しをしてきたから、その時々の、その地の祭りに深い思いを持ち切れず、当然、「誇りです」等と答えられるはずもない。
寿四丁目青年会の皆さんは、浅草が好きで、祭りが好きで、地域とのつながりを大切にして、地域の人たちと一緒になって祭りを盛り上げている。子供から年配の方まで多くの人たちが祭りに参加している。こんな人たちが中心になっている三社祭だから、来年以降も盛大に執り行われることだろう。
話しているうちに南六ケ町連合渡御の時間になった。わたしはしばらくついて回り、最後に青年会の皆さん集まっていただき、写真を撮らせていただいた。【了】
■関連情報
三社祭の写真
三社祭の動画
寿四丁目青年会
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。
パブリック・ジャーナリスト 葦乃原 光晴【 東京都 】
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5月17日(土)の正午。寿四丁目町会の皆さんは、氏子各町神輿連合渡御のために観音本堂裏広場に集まっていた。観音本堂裏広場は各町から集まった約百基の神輿と大勢の担ぎ手で埋まり、まさに壮観だった。氏子各町神輿連合渡御は午後0時30分から東部各町、西部各町、南部各町の順番で発進していった。寿四丁目町会は駒札南五番だったので、発進は午後2時30分過ぎになったが、待っている間に蓄えたパワーを爆発させて発進した。動き出した神輿に近寄るのは危険だし、大勢の観客に行く手をふさがれ、追いかけることもできなかった。
今年は本社神輿の渡御が行われなくなったため、観客の目当ては氏子各町神輿連合渡御に集中したようだ。(この日の様子は「関連情報」でリンクを貼ってあります。写真記事と動画でもご覧下さい)
5月18日(日)午後1時過ぎ、わたしは寿四丁目の神酒所を訪ねた。寿四丁目町会の皆さんは昼前に御霊返しを終え、午後1時30分から始まる南六ケ町連合渡御に備えていた。忙しい中、寿四丁目青年会会長の吉田正明さんがいくつかの質問に答えてくれた。
まず三社祭で、他の町会に比べて寿四丁目町会が自慢できる点は何ですか、と質問すると、吉田さんはどう答えようか迷っている様子だったので、例えば、団結力が強いとか、和気あいあいとか、お子さんからご年配の方までみんな祭りに参加するとか、元気がいいとかと、具体的に尋ねた。すると近くにいた青年会の方が、「全部です。」と、答えた。会長さんも、「そうですね」と頷いて、「中でも、団結力。それから、行動力がありますね。」と、答えてくれた。こうしてインタビューが始まった。
―浅草の町会の中で、一番のものは何ですか?
「神輿が一番です」
―今年の祭りで、今までとひと味違う良い点はありますか?
「去年問題になって、今年は本社神輿の渡御が行われなくなりました。しかし、そのことがあって、近隣町会とのコミュニケーションが良くなった点ですね」
去年の祭りでは、神様がお乗りになる神輿の上に人が乗ることが大きな問題になって神輿乗りを禁止した。しかしそれでも乗る人が出て、結局、今年は本社神輿の渡御が行われなくなってしまった。氏子各町の皆さんにとっては残念で微妙な問題だか、会長さんは単にマイナスと考えず、マイナス面から出てきたプラスの部分が良い点だと考えていた。
―来年は、本社神輿が出るのでしょうか?
「来年のことは分かりません。でも、ぜひ出したいと思っています」
お祭りではエキサイトする。しかし、してはいけない事、守るべき事を守らないと、みんなが困ることになる。観光客も減るだろう。来年は本社神輿の渡御ができるようになって欲しいと、誰もが願っているに違いない。最後の質問をした。
―会長さんが三社祭を一言で表現すると、何になりますか?
「誇りです」
―誇りですか。
「ここに住んでいる人間の誇りです」
会長さんは胸を張った。「誇り」と言い切れるところはすごいと感じた。三社祭は約700年の歴史がある、東京を代表する大きな祭りだ。それを継承しているという自負があるのだろうと感じた。今日の日本で、「あなたにとって、あなたの地域の祭りは何ですか」と尋ねられて、「大好きな行事です」とか、「年に一度の楽しみです」とか答える人は多いだろうが、「誇りです」と言い切れる人がどれだけいるだろうか。
わたしは、田舎から出てきて東京で一人暮らしをしている。もはや、故郷の祭りには簡単に参加できない。今住んでいる地域の祭りに参加してもいいのだが、わたし自身が「よそ者」という感じがして、深く思い入れるには年数の積み重ねが必要になってくる。わたしは今まで、3年に一度くらいの割合で引っ越しをしてきたから、その時々の、その地の祭りに深い思いを持ち切れず、当然、「誇りです」等と答えられるはずもない。
寿四丁目青年会の皆さんは、浅草が好きで、祭りが好きで、地域とのつながりを大切にして、地域の人たちと一緒になって祭りを盛り上げている。子供から年配の方まで多くの人たちが祭りに参加している。こんな人たちが中心になっている三社祭だから、来年以降も盛大に執り行われることだろう。
話しているうちに南六ケ町連合渡御の時間になった。わたしはしばらくついて回り、最後に青年会の皆さん集まっていただき、写真を撮らせていただいた。【了】
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三社祭の動画
寿四丁目青年会
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