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ちょっと違うんじゃない? ドラマ「おせん」に見る現代「もったいない」の心

2008年05月20日18時19分 / 提供:PJ

pj
火曜22時から放送中のドラマ「おせん」(日本テレビ系/主演蒼井優)ですが、このドラマでは「もったいない」という考え方について注目させられます。舞台は超一流といわれる料理屋さんで、女将(おかみ)(というくくりでは語りきれない女性)を中心としたお話。そのお料理は「食材を使い切り、かつ、おいしく」するために手間をかけます。

 曰(いわ)く、大根は面取りせず煮立たせないで調理する(面取りした分の食材を捨てないで済むように&美しさのため)。曰く、煮干しの頭と腸は取らず、火を入れず水で出汁を取る(同)。そのウンチク(?)は置いておいて、映像はとてもきれいです。また葱(ねぎ)を刻むシーンでは包丁の音だけが響き、家庭でのひとコマを連想する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 置いておいたウンチク…を含めた料理の話に戻ります。感想は「素敵な料理屋さんだね」です。ただそれだけです。映像の美しさも手伝って、強いメッセージが伝わってくるわけではありません。しかし、食べ物に対する愛情、「もったいない」の考えについては意識させられます。ただ、その「もったいない」が底が浅い気がするのはわたしだけでしょうか…。いえ、正確には現在の「もったいない」思想(というよりブーム)の浅さに気づかされてしまうというか…。

 視点を毎日の家庭料理に移した場合、「大根の面取りした部分は捨ててる?」「煮干しの腸取ってる?」という疑問があります。「面取りしない」「煮干し使わない」というご家庭も少なくなくなったようですが、それはともかく「昔だったら全部食べてたでしょ?」と言いたくなるんです。何を「もったい」つけて言ってるんだか、と言いたくなるんです。

 『粗食のすすめ』という本の著者、幕内秀夫氏は別の著書の中で、次のような趣旨のことを書いています。「出汁を取った昆布も煮干しも一緒に煮て、そのまま食べちゃえばいいんです。一流料亭じゃあるまいし」。毎日食卓に上る味噌汁の出汁(煮干しの場合が多いでしょうが…)を考えてみます。ミクシー内で食にかなりこだわっている方たちの(菜食がメインの)某コミュニティでも、yahoo知恵袋でも、「出汁を取った昆布どうしてる?」との問いに「そのまま食べる」との回答は皆無です。佃煮にされる方は多いようですが。

 出汁を取る時に昆布を細切りにして入れる。ただそれだけです。海藻のミネラルもばっちり取れます。「もったいない」を考えるとき、知恵を出すことももったいないとしていないか、子供のころの記憶を思い起こすのをもったいないとしていないか、その行為が一番もったいないように思えるのですがいかがでしょうか。

 注)ドラマの内容(ウンチク)は原作にもあることを念のためお伝えしておきます。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 早川一郎

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