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何か「ホッ」とできる「フシギ」な「キュート」な歌手。シンディ・ローパー。

何か「ホッ」とできる「フシギ」な「キュート」な歌手。シンディ・ローパー。
"True Colors in New York"(撮影/制作:池野 徹)
【PJ 2008年05月17日】− 歌をうたう事って、今、カラオケとかあって、皆、簡単に人前でうたっている人が多い。意外な人が、結構お上手で驚かされる事もある。ほとんど下手くそが当たり前である。第一、人前で歌をうたって聞かせるなんて大変な事だと思うのだが。プロでもないのに、これ見よがしにうまそうにうたっているのは、かなり白けるのだが、まあ、身近なエンターテインメントとして受け入れられている。

 歌手は、世界中たくさんいる。もちろん、人に聞かせるためにうたっているプロの歌手である。メディアに登場して、一枚のCDを、ヒットさせる事は、歌手の実力、歌の良さ、タイミングの良さ、運のツキがある事と、視聴者がリクエストして買ってくれないとできない事だ。音楽のジャンルにより、歌手の声質により、男と女の違いにより、嗜好(しこう)性はかなり人によって違う。個人的には、歌がうまいだけで、声がきれいなだけで、何をうたっても同じ優等生のタイプは好みではない。声はハスキーで、声幅があって声に雰囲気がある、声のロウとハイが出せる、リズム感のある、もちろん歌のうまい歌手である。特徴と個性がある歌手。チョット要求し過ぎだけど。

 朝早く聞いて感激した歌手がいた。5月15日の「とくダネ!朝ヒットスタジオ」に出演した、シンディ・ローパーである。もちろん、もとからフェバリットシンガーであるが、ひっつめの金髪にシマシマのパンツで、ギターならぬダルシマを弾きながら「True Colors」をうたったのである。いつものテンポよりスローで、表情豊かに高音のハリも十分で、リフレインを多くして、CDで聞くより、年齢を経ているにもかかわらず、その重みと豊かさは、彼女のコケティッシュな雰囲気とともに暖かく伝わって来た。歌は人だなと感じられた。すっかり気分が良くなってしまった。1986年、あの武道館で見た彼女の魅力が彷彿(ほうふつ)とさせられた。もう一曲「Time After Time」もなんて欲張り過ぎの気分だった。

 シンディ・ローパーCyndi Lauper(1953-)は、ニューヨーク、ブルックリン地区クイーンズ出身、デビュー前の下積み時代、日本のレストランでウエートレスをしていた。そのせいか、日本公演は10数回と多い。1980年アルバム「Blue Angel」でデビュー。ある意味対照的ではあるが、かのマドンナ(1958-)と同世代である。マドンナが1984年「Like A Virgin」でブレイク、同じ年に、シンディは「Time after Time」が大ヒットした。
 
 翌年、グラミー賞最優秀新人賞、最優秀アルバム賞受賞。マイケル・ジャクソンの「We Are The World」にも参加した。1986年、「True Colors」1990年代、オノ・ヨーコの「ジョン・レノン生誕50周年コンサート」にも参加。ベルリンの壁崩壊の「ザ・ウオール・コンサート」や湾岸戦争反対のコンサートにも参加している。1995年の阪神淡路大震災にも被災者へ寄付してる。2006年、同性愛者のオリンピック「ゲイ・ゲームス」にも参加と、社会派ぶりを発揮している。その容姿は、マリリン・モンローとブリジット・バルドーのコケティッシュなかわいさと、ビンテージコスチューム、ハリウッドメイクに、とっぴなステージ、その声は「レインボウ・ヴォイス」とも言われる多彩なうたい方をする。

 今回の来日は、7年ぶりのニューアルバム「Bring Ya To The Brink」<究極ガール>のプロモーションも兼ねてのようだ。「極限までイキきった」チョー昇天サウンドが、心と身体を揺さぶる音とある。リードシングルは「Set Your Heart」である。シンディなら「イクところまでイッテ」もおかしくはない。

 ♪your true colors, true colors are beautiful, like a rainbow♪

【了】

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パブリック・ジャーナリスト 池野 徹【 千葉県 】
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