【日本ダービー特集】皐月賞馬不在は7年ぶり。今年も荒れるぞ日本ダービー!
2008年05月19日10時00分 / 提供:馬券ブレイク
キャプテントゥーレが好スタートから先手を奪い、見事な逃げ切り勝ちを収めた皐月賞。だがレース後に骨折が発覚し長期の休養を余儀なくされた。皐月賞馬不在のダービーは実に7年ぶり。その前になると、なんと21年前1987年まで遡る。皐月賞でキャプテントゥーレの後塵を拝した馬の巻き返しがあるのか? はたまた別路線から台頭してきた馬が“世代最強”の称号を手にするのか? 7年前、そして21年前を振り返り探っていくことにしよう。
01年・第68回日本ダービー
7年前の01年、第68回日本ダービー。注目は4戦4勝で皐月賞を制したアグネスタキオン。底を見せぬままの圧勝の連続で、3冠は確実とまでいわれていた。だがダービーを前にして屈腱炎が発覚し引退を余儀なくされてしまう。
しかしこの年は、外国産馬に初めて門戸が開放された年でもあり、ダービーへの話題には事欠かなかった。タキオンに替わって注目を集めたのは、NHKマイルCを強烈な決め手で制したクロフネ。フレンチデピュティ産駒の外国産馬だ。
対する皐月賞組では、アグネスタキオンに食い下がって2着に食い込んだダンツフレームではなく、皐月賞ではスタートで大きく躓き3着に敗れたジャングルポケットが人気を集めた。共同通信杯の圧勝劇や、父トニービンという血統からか堂々の1番人気に推されたのだ。
前半1000mが58秒4という速い流れのなか、ダンツフレーム、ジャングルポケット、クロフネの3頭はひと塊りになってレースを進めた。クロフネが一番最初に動きロングスパートを仕掛けると、ダンツフレームも動き、ジャングルポケットは遅れて進出。4角でインにいたジャングルポケットは、そこからロスなく大外に持ち出され豪快に差しきった。鞍上角田騎手、渾身の騎乗。ジャングルポケット陣営は調教師、騎手、厩務員ともに、あの“チームフジキセキ”と同じであり、クラシックを前に引退したフジキセキの無念を見事に晴らした1戦であった。
87年・第54回日本ダービー
一方で、21年前の87年、第54回日本ダービー。この世代の最強馬は、皐月賞・菊花賞2冠馬のサクラスターオーか、天皇賞春秋連覇のタマモクロスのどちらかでろう。だがサクラスターオーは体質が弱くダービーを使えず、タマモクロスに至っては、晩成型でこの時点ではまだ無名。傑出した存在がおらず、まさに“混戦”ダービーであった。
1番人気に推されたのは、スプリングSで伝説のシンガリ強襲を決めたマティリアル。追い込み脚質のため皐月賞でも脚を余して負けており、ファンの期待は府中での豪脚一閃に集まった。だがマティリアルはレース当日、16キロの馬体減。明らかに疲労の色が濃く映った。
こうして、皐月賞馬サクラスターオーもトライアルのNHK杯勝ち馬モガミヤシマもいないダービーがスタート。前半1000mが61秒3とゆったりとした流れだったが、中団につけたマティリアルは、3角手前で岡部騎手の手が動き出す始末。先行した3番人気ダイゴアルファも4角で一杯になると、馬なりのまま3番手まで進出してきた馬がメリーナイスだ。前年の朝日杯3歳Sの覇者だが、休養明けのスプリングSを9着。続く皐月賞も7着で、この日は4番人気まで評価を落としていた。が、この大一番が叩き3戦目でピークを迎えていたメリーナイスは、直線で手応え通り豪快に伸びて独走。2着に6馬身差をつけて圧勝した。“やっぱりGI馬は強かった”と、後になって実感させられたものだ。
そして今年はどうなるのか!?
7年前のジャングルポケットが勝ったときは、1番人気→3番人気という堅い決着であった。だがメリーナイスが制した21年前は、2着に22番人気のサニースワローが入り、枠連6,280円の当時としてはかなりの配当に。この2つのレースの違いは何なのか?
やや強引かもしれないが、ペースがカギになるのではないだろうか。前述の通り、01年はハイペース。それに対して87年はスローペースで推移した。87年はジョッキーの「自分の馬にもチャンスがあるから、できる限り脚をためたい」という心理が、スローペースを生んだのではなかろうか。と、考えるならば、皐月賞馬不在の今年のダービーはスローペースで推移しそうだ。思い出してほしい、今年の3歳牡馬重賞は、スローペースが蔓延していることを。そして皐月賞でも「自分の馬にもチャンスがあるから、できる限り脚をためたい」という心理が、キャプテントゥーレの逃げ切りを許してしまったではないか。今年のダービーは間違いなく波乱。87年の再現だ!
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01年・第68回日本ダービー
7年前の01年、第68回日本ダービー。注目は4戦4勝で皐月賞を制したアグネスタキオン。底を見せぬままの圧勝の連続で、3冠は確実とまでいわれていた。だがダービーを前にして屈腱炎が発覚し引退を余儀なくされてしまう。
しかしこの年は、外国産馬に初めて門戸が開放された年でもあり、ダービーへの話題には事欠かなかった。タキオンに替わって注目を集めたのは、NHKマイルCを強烈な決め手で制したクロフネ。フレンチデピュティ産駒の外国産馬だ。
対する皐月賞組では、アグネスタキオンに食い下がって2着に食い込んだダンツフレームではなく、皐月賞ではスタートで大きく躓き3着に敗れたジャングルポケットが人気を集めた。共同通信杯の圧勝劇や、父トニービンという血統からか堂々の1番人気に推されたのだ。
前半1000mが58秒4という速い流れのなか、ダンツフレーム、ジャングルポケット、クロフネの3頭はひと塊りになってレースを進めた。クロフネが一番最初に動きロングスパートを仕掛けると、ダンツフレームも動き、ジャングルポケットは遅れて進出。4角でインにいたジャングルポケットは、そこからロスなく大外に持ち出され豪快に差しきった。鞍上角田騎手、渾身の騎乗。ジャングルポケット陣営は調教師、騎手、厩務員ともに、あの“チームフジキセキ”と同じであり、クラシックを前に引退したフジキセキの無念を見事に晴らした1戦であった。
87年・第54回日本ダービー
一方で、21年前の87年、第54回日本ダービー。この世代の最強馬は、皐月賞・菊花賞2冠馬のサクラスターオーか、天皇賞春秋連覇のタマモクロスのどちらかでろう。だがサクラスターオーは体質が弱くダービーを使えず、タマモクロスに至っては、晩成型でこの時点ではまだ無名。傑出した存在がおらず、まさに“混戦”ダービーであった。
1番人気に推されたのは、スプリングSで伝説のシンガリ強襲を決めたマティリアル。追い込み脚質のため皐月賞でも脚を余して負けており、ファンの期待は府中での豪脚一閃に集まった。だがマティリアルはレース当日、16キロの馬体減。明らかに疲労の色が濃く映った。
こうして、皐月賞馬サクラスターオーもトライアルのNHK杯勝ち馬モガミヤシマもいないダービーがスタート。前半1000mが61秒3とゆったりとした流れだったが、中団につけたマティリアルは、3角手前で岡部騎手の手が動き出す始末。先行した3番人気ダイゴアルファも4角で一杯になると、馬なりのまま3番手まで進出してきた馬がメリーナイスだ。前年の朝日杯3歳Sの覇者だが、休養明けのスプリングSを9着。続く皐月賞も7着で、この日は4番人気まで評価を落としていた。が、この大一番が叩き3戦目でピークを迎えていたメリーナイスは、直線で手応え通り豪快に伸びて独走。2着に6馬身差をつけて圧勝した。“やっぱりGI馬は強かった”と、後になって実感させられたものだ。
そして今年はどうなるのか!?
7年前のジャングルポケットが勝ったときは、1番人気→3番人気という堅い決着であった。だがメリーナイスが制した21年前は、2着に22番人気のサニースワローが入り、枠連6,280円の当時としてはかなりの配当に。この2つのレースの違いは何なのか?
やや強引かもしれないが、ペースがカギになるのではないだろうか。前述の通り、01年はハイペース。それに対して87年はスローペースで推移した。87年はジョッキーの「自分の馬にもチャンスがあるから、できる限り脚をためたい」という心理が、スローペースを生んだのではなかろうか。と、考えるならば、皐月賞馬不在の今年のダービーはスローペースで推移しそうだ。思い出してほしい、今年の3歳牡馬重賞は、スローペースが蔓延していることを。そして皐月賞でも「自分の馬にもチャンスがあるから、できる限り脚をためたい」という心理が、キャプテントゥーレの逃げ切りを許してしまったではないか。今年のダービーは間違いなく波乱。87年の再現だ!
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