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【お笑い峰打ちコラム】芸人青田買い インポッシブル

 お笑いブームが終わる前にチェックしておきたい芸人、私が超個人的に気になっている芸人を紹介するこのコーナー。今回は五月病も吹っ飛ばす「インポッシブル」(吉本興業)だ。

 インポッシブルはやや毛深い蛭川慎太郎(22)と色の白い井元英志(24)によるコンビ。レギュラー出演しているテレビ番組は「おはスタ」(テレビ東京)のみ、「爆笑レッドカーペット」(フジテレビ系)にも「あらびき団」(TBS系)にも出演していないという、“青田買い”の名にふさわしい芸人だ。

 ネタはコントなのだが、そこにはボケもツッコミもない。彼らのコントに存在するのは、共通の敵のみだ。

 インポッシブルの十八番は、「でっかい昆虫と戦おう」シリーズ。2メートルのカブトムシや、2メートルのダンゴムシ、2メートルのカマキリなどを想定し、それを倒すというネタだ。敵となる巨大昆虫はセットや着ぐるみで登場するわけではない。何もないのだ。見えざる敵に戦いを挑むところから始まり、二人が協力して敵を倒す過程を見せるだけのネタは、いわばエア昆虫退治。新しい笑い、とは言葉が過ぎるかもしれないが、今までにないスタイルであることは確かだろう。一般的なシチュエーションコントを披露することもあるが、それもどこか巨大昆虫の匂いする、彼ららしいものとなっている。

 インポッシブルは東京NSCの10期生。吉本興業が猫かわいがりしている「オリエンタルラジオ」が同期という不運さはあるが、同じ立場の「フルーツポンチ」「はんにゃ」などはぼちぼちテレビにも出だしている。インポッシブルも後に続く可能性はあるのだ。

 巨大昆虫はせいぜい1分程度のネタだし、おはスタに出ていることから子供の認知度も比較的高いだろう。ショートネタ×子供、時代の寵児となれる素質は十分だ。イケメンでもないし、上半身裸にもかかわらずとりたてていい体でもない。若い女性に受ける要素はあまりないかもしれないが、そろそろ男性向けの“男笑い”の時代がやって来てもいいのではないか。

 インポッシブルの巨大昆虫ネタはお笑いに興味のないサラリーマンにこそ見てもらいたい。何も考えずに、腹の底からげらげら笑えるから。

(編集部 三浦ヨーコ)


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