福岡県久留米市で開催中の「ベストアメニティカップ」に伊達公子選手(37)が参加した。当日5月14日は県内外から約1200人が詰め掛けてプレーを堪能した。

「久留米市ベストアメニティカップ国際女子テニス2008」の5月14日の試合はかつてない熱気に包まれた。伊達選手を見ようと詰め掛けた人々は約1200人にものぼったのだ。
試合前から大会本部は大変だった。整理券を午前9時から配布したが、午前4時半から並んだ人もいるほどで、用意していた観客席分(500枚)を超える800枚が約20分でなくなった。
その後も問い合わせの電話が殺到し「もう見られない可能性があります」と説明に追われていた。

午後2時に立ち見も含めて総勢1200名が見守る中、水色のテニスウェアで伊達選手が登場。会場からどよめきと大きな拍手が起こった。
ゲームが始まり、荒い息を吐きながら強いボールを打つ伊達選手が得点すると歓声があがり、失敗するとため息が漏れるといった感じで、ワンプレーごとに場内が沸いた。

この日のシングルス1回戦で伊達選手は久松志保選手を6−1、6−0で降した。約40分間という短時間で決めた伊達選手は、
「(復帰後)ベストの調子だった。体の切れ、バックハンドのクロスが非常に良かった。過去の自分を切り離し、新しい自分としてプレーしたい」と語った。
久松選手は「伊達選手の集中力がすごく、見習いたい。もう一度対戦したい」と話した。

15日2回戦はシュー・イー・ミャオ(中国)と対戦。高岸知代(ダンロップ)と組んでダブルス1回戦にも出場する。当日午前9時より整理券を配布。

この日のプレーを堪能したファン達は感想を語ってくれている。

「明日のテニス教室で、今日見たライジングショットを打ちたい」と
興奮気味に梅崎さん(48女性)
「伊達さんの大ファン。生で見られて幸せです」とサインをもらったという劉さん(33女性)はうれし泣きしていた。
「伊達さんが復帰し、学生時代に夢中になってテニスをしていた自分も駆り立てられた。またテニスに挑戦したい」
と山下さん(34女性)も目を輝かせて語った。

15日の試合も多くの人が元気をもらうことだろう。

(編集部:TAKESHI)