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新探訪・荒川の河口付近は美観と自然の宝庫だ=東京(下)

2008年05月15日09時28分 / 提供:PJ

pj
新探訪・荒川の河口付近は美観と自然の宝庫だ=東京(下)
荒川には約2キロごとに鉄橋が架かる。道路、鉄道の橋がクロスすると、幾何学的な美観が生まれる。(撮影:穂高健一、5月11日) 写真一覧(5件)
(中)からのつづき。荒川放水路の河川敷で、江戸川区内の高校生たちが応援団の練習をしていた。整列した50人ほどが熱心に四肢を動かす。サブリーダーの滝沢采佳さん、石川祐樹さんから話を聞いた。6月4日が体育祭。赤団、黄団、白団に分かれ、持ち時間が6分間で、応援の技を競うという。

 「私たちは黄団で、二週間まえから、この河川敷で練習しています。3年生が形を作り、いまは1、2年生に教えているところです」と滝沢さんが話す。
「土日曜は4時間の練習で、平日の夜もやっています。全員の形ができたら、センスを使って、本番に近い練習をやります」と石川さんが語る。本番は6分間だ。それに向けて打ち込む、青春のエネルギーが感じられる、快い風景だった。

 総武線の鉄橋をくぐった。右手には『みんなで育てる五色池』という立て看板が目に付いた。「96年2月より市民と行政が協力して、自然を取り戻すために作りました。この池にどのような自然が戻ってくるのか、観察し、市民の手で保護しています。ご自由にお入りください」と記す。同活動団体はNPO『中土手に自然を戻す市民の会』だ。

 中土手とは、荒川と中川を分けている堤防(中堤)をいう。この界隈の人は、通称、中土手(なかどて)と呼んでいる。同事務局の星野さんは電話取材に対して、「月に一度(第3日曜日)には、自然観察、草刈りなどを行っています。小学生の環境学習にも利用されています」と話す。5月4日にはテント泊で、一晩かけて竹炭作りを行いました、と教えてくれた。

 荒川河川敷の散策の特徴は地理、生物、歴史などが学べることだ。国土交通省の管理の下で、掲示板が要所に立てられている。イラストなどは親しみがある。一つひとつ見ていくだけでも、楽しい。

『小松川・新小松川橋周辺』の案内板には、「徳川将軍と小松菜」が記載されている。1719(享保4)年に、徳川吉宗が鷹狩りにきて、香取神社で食事をした。出された冬菜(ふゆな)が気に入り、この菜に『小松菜(こまつな)』と名づけたと記す。
 小松菜は東京・江戸川が発祥の地だ。それは一般に知られている。吉宗の時代まで遡る、長い歴史を持つ食べ物だとは知らなかった。新たな知識のインプットだった。

 荒川には約2キロごとに鉄橋が架かる。時には道路、鉄道の二つが並行して架けられている。そのうえ首都高速道路が走る。荒川には幾何学的な美観が、見飽きることなく、どこまでもつづく。やがて、東京湾との接点である『河口から0キロ』に着いた。沖合にはJR京葉線、首都高速湾岸線の橋が架かる光景があった。

 同地点には釣り人が独りいた。江戸川区在住の小谷さん(28)で、『河口から0キロ』の春先は川から小魚が落ちてきます。それを狙って海水魚のスズキが集まってくるんです。2時間ほど釣り糸を垂れていましたが、一匹も釣れませんでした」と、明るく笑って話す。

 時間に余裕のある人は、葛西橋をわたり、「健康の道」を進み、平成元年にオープンした「葛西臨海公園」まで足を延ばしてみよう。水族館、観覧車、バークトレイン、バーベキューなどが楽しめる。ここを最終とするならば、JR京葉線・葛西臨海公園駅がある。水上バス「東京水辺ライン」のお台場海浜公園行きの発着場でもある。

 学校や仕事が休みの日には安く楽しめる、自然の宝庫である、荒川に出掛けてみよう。【了】

■関連情報
記者HP:穂高健一ワールド
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 穂高 健一

関連ワード:
PJ  スズキ  高速道路  国土交通省  NPO  
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