セリエAは最終戦まで優勝争いがもつれたが、2位ローマのファンが日曜日に行われるアウェイのカターニャ戦での応援を禁止される一方、ライバルのインテルのサポーターはパルマへ行けるようだ。

 インテルはローマに勝ち点1差で首位に立ち、最終戦でローマと同じ結果ならば優勝が決まるが、この2試合には残留争いにも影響をする。パルマは降格圏の 18位だが、カターニャも残留ラインからわずか2ポイントしか離れていないため、最終戦の結果次第では順位が逆転する可能性もあるのだ。

 ここ数年、イタリアサッカー界ではファンによる暴動がたびたび起き、昨年2月にはカターニャで起きた騒動で警官1名が死亡している。
 イタリアのアンチフーリガン団体は、ファンがアウェイの試合を応戦する際のルールを定めているが、13日にシチリアで行われるカターニャ対ローマ戦は危険度が高いとの声明を出し、カターニャ当局はローマのファンの応援を禁止した。

 イタリアリーグのマタレーゼ会長はこれに反対し、「ローマのファンをカターニャへ行かせるべきだ。それが我々の望むサッカーだ」と話した。
 ローマのファンは先週カターニャで行われたコッパイタリア・セカンドレグの試合も観戦禁止となっていた。
 アンチフーリガン団体は、パルマ対インテル戦には言及しておらず、こちらはアウェイのファンの入場も許されることになる。