アーセナルのアーセン・ベンゲル監督が来シーズンに向けた補強戦略について言及。マテュー・フラミニのACミラン移籍に続き、アレクサンデル・フレブのインテル移籍が取り沙汰されているが、「ウチに来たがっている選手は大勢いる」と語り、戦力補強に自信を覗かせた。

 シーズン終了を待たずに早くもフラミニの退団が決まったアーセナル。さらに、フレブのインテル行きや、年俸アップを求めるFWエマヌエル・アデバヨールのイタリア行きなどが噂されており、ベンゲルにとっては主力の慰留が今オフの至上命題と見られていた。しかし、指揮官自身は、今シーズン以上のメンバーを揃えて優勝争いに加わる自信があると豪語している。

「アーセナルに入団したがっている選手は大勢いる。オフィスには200人以上の選手から電話がかかってくる。だから心配は無用だ。来シーズンに向けて、3人程度の補強を考えている。それも有能な選手をね。名前だけの選手はいらないよ。とにかく、優勝を争えるだけのチームは間違いなく作り上げてみせるから、安心してほしい」

 さらに、フレブの去就については、「残留させる自信がある。フラミニは残留したいと言いながら移籍してしまったが、彼以外の選手は全員契約が残っている。つまり、フレブを獲得したければ、私にコンタクトする必要があるというわけさ」と、あくまで移籍を認めない考えのようだ。

 フラミニの退団をキッカケに、主力の大量流出も危惧されるアーセナル。欧州一とも言われる華麗なフットボールを披露するチームはいまだ成長段階なだけに、現時点で中心選手を失うことは何としても避けたいところ。戦力維持に自信を見せるベンゲルだが、一刻も早い補強で主力にメッセージを送りながら、戦えるチーム作りを進めることが求められそうだ。