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FXこれだけはおさえておきたい 「世界の主要通貨の特徴と注意点」

FXこれだけはおさえておきたい 「世界の主要通貨の特徴と注意点」
 業者によっては50種類以上の通貨ペアを扱っているFX取引。これだけたくさんの通貨があるとどの通貨ペアで取引すればいいのか悩んでしまう。そこで今回は取引通貨の選び方と、FXの主要通貨の性格について説明したいと思う。

■どの通貨で取引すればいいのか

 FX取引で誰もが最初に考えるのが、「どの通貨(ペア)で取引するか」である。

 一般に、日本人にとっては円/ドル、円/ユーロあるいは円/豪ドルなど円を絡めるのがわかりやすいだろう。外貨預金などは自己資金である円をドルなどの外貨に投資するからであり、外国株、外国投信、外貨債券なども手持ちの円を外貨に換えるのが普通だからだ。日本人にとって親しみやすいのは円と外貨との相場だ。

 しかし世界の外国為替相場はドルを基軸として世界各国の通貨はまず対ドル相場で取引されている。ドル/円、ドル/ユーロ、ドル/豪ドルなどの自国通貨とドルとの取引がまず基本にある。豪ドル/円の相場は豪ドル/米ドルとドル円の相場から計算して出している。

 豪ドル/ドルが、「1豪ドル=0.93米ドル」の時、「ドル/円=1ドル102円」なら、豪ドル/円=0.93×102 → 1豪ドル=94.86円となる。

 基軸通貨ドルとの相場が流動性が円と他国通貨の相場より厚いと考えていただければいい。ユーロ/円などは取引量が次第に大きくなっているが、豪ドル/円やNZドル/円、南アランド/円は、対ドル相場とドル/円相場で計算して提示されるため、豪ドル/円相場という相場は常時、流動性が厚いものではない。

 最終的に顧客取引をカバーする銀行のディーラーは顧客の豪ドル/円の取引を豪ドル/米ドルとドル/円の2つに分けてカバー取引をすることが多い。長期的なポジションを持つ時は売りでも買いでも、それほど一時的な流動性は気にならないので対ドルでのポジションでも対円でのポジションでもいいだろう。

■世界のお金は米ドルを中心に動いている

 デイトレなどの短期取引では流動性が十分あることが条件なので対ドル取引が都合がいいだろう。また為替相場はやはり米国の政治経済情報で動くことが多い。その時にユーロ/円ポジションや豪ドル/円ポジションを持っていてもせっかく大きく動く情報が流れても反応しにくい。

 例えば米国失業率が大幅悪化すればやはりドル/ユーロ、ドル/円、ドル/NZドルなどのポジションを持っていれば情報をすぐに活かせる。

 しかしユーロ/円のポジションなら売っていいのか買っていいのかわからない。もちろんNZの財務大臣が「NZ/円は高すぎる」と発言することもあることはあるが、数としては滅多にない。どこの国の財務大臣もまず対ドルで為替相場を考えている。NZドル/スイスなどの相場についてはほとんどといっていいほど発言しない。

 ということで短期で頻繁に売買する時は対ドルでやるのが都合がいい。長期的なポジションは対ドルでもいいが、さまざまな通貨ペアも利用できる。ただ流動性は対ドルと比べれば落ちるので利食いでも損切りでも慌ててポジションを解消する時は少し時間がかかるかもしれない。

 NZドル/円のポジションを造成したり解消する時で流動性が不安な時はNZドル/米ドルとドル/円で別々に取引してから合成することは銀行のディーラーではよくやることだ。個人のFXでも行うことができるがそれぞれ証拠金を別個に使用する不便さはある。さてそういうことを踏まえて今回は先進国通貨の特徴を取上げていきたい。


野村 雅道[著]

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