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ホノルルのビジネスに大変動が起きていた!!お客の流れを変えたウォルマート

ホノルルのビジネスに大変動が起きていた!!お客の流れを変えたウォルマート
ホノルルのウォルマート。2階にはサムズがある。(撮影:内呂民世) 写真一覧(2)
【PJ 2008年05月10日】− ハワイ・ホノルルの商業に大変動が起きている。2004年10月13日に量販店最大手ウォルマートがオープンしてしてから、お客の流れが大きく変わったのだ。オープン後、すぐにでも行きたかったのだが、なかなかチャンスがなく、ようやく今回見ることができた。すでに3年半余りがたっているが、かえってそれが良かったような気がする。その理由は、オープンの影響がよく分かったからだ。ウォルマートの立地は、アラモアナSCから山側にケアモク通りを5分ほど歩いたところにある。周辺には、ドラッグストアのウォルグリーンやオフプライス・ブランデッドストア(OPS)のロスなどが立ち並んで、相乗効果を上げている。

 メーンランド(アメリカ本土)とは違ってホノルルは、利用できる土地も少ないということか、ウォルマートの周りは商業施設だけでなく、オフィスビルが林立している。駐車場も、店舗に隣接して立体となっている。さらに、2階にはウォルマート・グループのメンバーシップ・ホールセールクラブ(MWC)業態のサムズがある。サムズは04年10月21日にオープンした。つまり、ウォルマートとサムズが一緒の建物に入っているのだ。建物の道路に面した側は、テラス風になっていて、ファーストフード、アイスクリーム、コーヒーショップなどのお店が並んでいる。土地代が高いホノルル、無駄なく店舗が利用されているのだ。

 世界一の売上高を誇るウォルマートの現在の主力店舗は、“スーパーセンター”と言って、衣料から住商品、生鮮食品まで総合的に扱っているものだが、この店舗では生鮮食品はない。お酒、缶詰などはあるものの生鮮関係は一切ない。地元のスーパーに遠慮しているというよりも経営的においしいところだけ取っているという感じがする。

 生鮮がないことを除けば、店内の基本的なレイアウトは、標準店とさほど変わらない。チェックアウトの外側には、メガネや美容室のテナントが並び、入り口近くには飲食店がある。店舗の右側からファッション、食品、ホーム、DIY、奥にエレクトロニクス、玩具等がある。扱い商品は、地域に合わせているので、当然標準店とは大きく異なる。ハワイの民芸品が扱われていたり、ファッションでは、アロハ、ムームー、ビーチサンダル、食品でもマカデミアナッツ、チョコレートなどハワイ土産の定番が置かれている。

 チェーンストアというと金太郎飴のようにどこも一緒と思っている人には、世界1のチェーンストアがこうした店舗を作っていることにビックリするだろう。逆に言えば、世界1であるからこそこれだけ地域ニーズに合った店舗を作ることができるのだ。

 お客は、地元は当然、観光客がかなり入っている。何と言っても安いのだ。ワイキキのお土産物屋やアラモアナSCなどに比べると2〜3割は安い。もちろん、素材や柄、スタイルなど違うものもあるが、アロハ、ムームーといったレベルでは明らかに安い。さらにチョコレートやワインといったブランドが特定できるものは明らかに安い。この安さが観光客にも支持されているのだ。「5ドル以内のお土産は、ウォルマートで」と言われるほど、低価格は強烈だ。ホノルルでは高級ブランドはアラモアナSCで、安いお土産はウォルマートで、と言った流れができてきているようだ。

 日本では西友が、ウォルマートの系列になって、プライベートブランド(PB)などを売っているが、米国のウォルマートほどの低価格インパクトが出せないのが実情だ。例えば、「ジョージ」という衣料のブランドがある。ウォルマートが英国で系列に加えたアズダと言うスーパーマーケットの展開するブランドだが、ウォルマートでは西友より3〜4割は安くなっている。

 米国の他の店舗や西友などで安くできないのには、いろいろな理由が考えられるが、一番の決め手は“経費率”の問題だ。15〜17%と言われる経費率が低価格を可能にしているのだ。人件費、不動産費を下げる、商品を安く仕入れる、不必要な在庫は持たないなど、徹底して経費を削減していることはよく知られているところだ。

 ウォルマートの既存の小売店に対する影響は、大きい。特に、アラモアナSCのなかにあるスーパーマーケットのフードランドは、近いこともあって完全な競合店だ。フードランドが対策として行っているのは、鮮度の高いもの、すぐに食べられるものなどの強化だ。入り口の近くでは、サラダを売っている。野菜だけでなくカニの肉を加えたもの、チーズや玉子を入れたものなどすでにできているものの他、カット野菜にお客の注文によってトッピングするものなどもある。
 
 米国の場合、魚は“ミート”で、精肉部門の一つだが、この店ではコーナー化して充実させている。加工してそのまま食べられるものもある。ウォルマートでも、ビールやワインは安く売っているが、フードランドではワインの品そろえを充実させたり、冷蔵庫で冷やしたものを売ったりして差別化している。寿司やデリ、チーズもウォルマートにはない。ウォルマートホノルル店では、手が掛かるものは扱っていないのだ。しかし、生鮮も扱っているスーパーセンターが出店していたら、状況はもっと厳しいものになっていたと思われる。 ホノルルへ行ったらウォルマートに寄ることをお勧めする。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 内呂 民世【 茨城県 】
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日本の西友でも扱われているジョージ。。(撮影:内呂民世)
   
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