昨年11月に女子プロボクシングが公認され、JBC非公認団体ではプロボクシング女王の池山直(38)が公認後のプロテストに合格。JBC公認女子プロボクサーとなった。

池山は岡山市役所に勤務する公務員で現在38歳となる。2001年に健康維持のためとボクシングジムに通いはじめたが、当初は未経験だった。
「やり始めたら上達するのが楽しかった。自分の力を試したくなった」と話している彼女、2003年にはプロライセンスを取得した。
身長152センチと小柄ながら右フックが得意で、打撃戦を辞さない右ファイターである。
試合では、2004年5月に菊池奈々子戦で敗れたものの、以降勝ち続ける。
2005年6月、日本ミニフライ級王座を狙い再度、菊池に挑むがドローで王座は移らず、2006年4月に日本ミニフライ級王座決定戦で、アヤカを退け念願の王座を獲得した。(菊池は日本王座を返上し、WBCF世界ストロー級王座を獲得している)

2007年11月にはWIBA世界ミニマム級(アトム級)王座決定戦でクリスティーナ・ベレンスキーに判定勝ちして初代王者となっている。この時はまだJBC(日本ボクシングコミッション)非公認団体での王座だった。
同11年にはJBCが女子プロボクシングを公認した。

JBCによるルール、ガイドラインでは女子プロの男子プロと相違する点は、
・1R2分。
・日本王座戦は8回戦。
・試合前に妊娠検査を義務づける。
・1年間の移行措置として、世界ランカーなどは審査の上で32歳を超えていてもプロ テストを受けられる。
・アトム級を設置。

などがあり、これにより池山も38歳という年齢ながら特例で受験を認められプロライセンスを取得した。

「メジャーな団体に女子ボクシングが認められ、私たちにも励みになる。底辺も広がっていくと思う」と池山が語るように、日本ではまだまだ女子プロボクシングは知名度が低いが、お隣韓国では低迷する男子プロボクシングに比べて女子プロの人気が高まってきている(すでに女子プロも公認)という、日本でもこれから男子プロを凌ぐ人気となる可能性もあるのだ。

はれてプロボクサーになった池山直だが、岡山市役所では資産税課の主任である。仕事が終わると電車に乗って瀬戸内海を渡り、香川県坂出市にある中外ジムでトレーニングを積むという日々を送っている。
公務員のため兼業は禁止。「ファイトマネーが出ても、受け取らない。自分が上手になっていくのがうれしいだけです」と語る彼女の目標は「WBCのタイトル戦に出て世界を取ること」なのだ。

(編集部:TAKESHI)