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多くの投資家は欠陥自動車に乗っている

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 何につけても、失敗したとき、人は誰かのせいにしたくなるもの。とくにお金がからめば、最悪の場合は人間関係を破たんさせてしまうこともありうる。それを防ぐためにも、しっかりと「自分の責任の範囲」を自覚していただきたい。

■耳にタコの「投資は自己責任」だけど…

 このコラムも第3回目を迎えたが、まだまだ言いたいことはある。1回目は個人投資家の強欲さ、2回目は個人投資家の不勉強について提言したが、今回は「自己責任」について一言申し上げたい。

 「投資は自己責任」――この言葉はどこの証券会社や銀行に行っても、耳が腐るほどしつこく説明される。昨年9月末の金融商品取引法施行により、金融機関の説明責任が厳格化された。だから、投資信託1つ買うにも2時間説明を受けることはザラ。逆に投資家がうんざりするほどであり、購入の意思も失せてしまうのだ。

 しかし、そのような状況下でも、投資家の自己責任の意識は低い。損をしたときにすぐに他人のせいにする癖があるのだ。「儲かったときは自分のおかげ、損したときは他人のせい」と言わんばかりであり、非常にタチの悪い存在なのである。

■謙虚な姿勢に相場の神は微笑む

 そんな個人投資家の性悪さを見ていて、少年時代のある日の思い出が甦ってきた。それは私が少年野球をやっていたときの話だ。

 試合前に監督はこう言ったのだ。「試合に勝ったらお前たちの努力のおかげ。しかし、試合に負けたら監督のせいだ」と…。

 少年心とはいえ、これには感動した。「いやいや監督。それは違います。練習をしないボクたちが悪いんです」と反論しようと思ったぐらいだ。

 個人投資家にはこの心が欠如している。「儲かったときは自分のおかげ、損したときは他人のせい」と考えているからだ。でもそのような考え方では、相場で勝てるわけがない。感謝の心、慈悲の心がなければ、相場の神様に見放されるだけだからだ。常に謙虚な姿勢が求められるのである。

■金の切れ目は縁の切れ目になってしまう

 だからもしこのような寛大な心、そうする自信がない人は、元からそのようなシチュエーションを作り出さなければよい。つまり、他人に銘柄を教わったりしなければよいのだ。

 他人に銘柄を教わらなければ、他人を恨むことはない。「お前さんに教わった銘柄、下がりっぱなしだよ」とグチをこぼすことなぞあり得ないのだ。そうなれば当然人間関係が悪化することもない。お金に関するトラブルがなければ、良好な友人関係を維持しやすいのだ。


黒岩 泰[著]

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