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教旨「学問の独立」捨て去った早稲田大学、胡錦涛氏講演会で警察権力介入許す

2008年05月09日06時44分 / 提供:PJ

pj
教旨「学問の独立」捨て去った早稲田大学、胡錦涛氏講演会で警察権力介入許す
胡錦涛主席の来校が「学の自由」「言論の自由」に反すると抗議する早稲田大学学生ら。同大キャンパス内で。(撮影:小田光康) 写真一覧(5件)
「大学の自治」「学問の独立」そして「在野精神」。これら早稲田大学の存在意義にかかわる事柄に大きな疑問符が付いた。中国の胡錦涛国家主席が8日に訪れた早稲田大学(東京・新宿)構内では、警官がバリケードを張り、学生の立ち入り禁止区域を作って警戒に当たった。

 大学自治に警察を介入させてまで行った、胡錦涛主席の講演会の真意はどこにあるのだろう。大学とは教員、あるいは学生の自治組織が本来の姿であり、だからこそ、時の権力に惑わされず、自由闊達(かったつ)な真理の追究が可能となる。その自治には教員と学生との間に信頼関係が必要であることはいうまでもない。師弟関係や愛校心はここから生まれる。

 開学125周年目にして、反骨や在野といった早稲田大学の古き良き伝統のすべてを捨て去ってしまったのだろうか。大学構内で警察官がスクラムを組み、学生らを力ずくで排除する光景を目の当たりにした。そのとき、わたしは早稲田大学が対峙(たいじ)するべき体制側に魂を売り、商業主義と権威主義にひた走る学風に落ちぶれてしまった、と感じた。

 胡錦涛主席の講演会について、早稲田大学の教職員や学生に対して事前説明は無かった。講演会は招待制だったが、招待されたのはシンパ学生と中国関係者らのみ。しかも、招待したのが外務省だと聞く。早稲田大学としての意志はどこにあるのだろう。早稲田大学は講演会を決定した理事らだけの所有物なのだろうか。

 早稲田大学OBの河野洋平衆議院議長がこの日、事前に胡錦涛主席と会談し「中国国内の問題は中国の主権内で合理的に処理すべき」と発言した。中国によるチベット侵略問題は内政問題というのだ。講演会場で、その河野氏が胡錦涛主席と壇上中央に鎮座した。これは早稲田大学が権威のためなら人権問題さえもほおかむりしてしまう意思表示なのだろうか。

 自学の学生で卓球五輪代表の福原愛選手を、このばかげたイベントに担ぎ出すとは、早稲田大学も地に落ちた。スポーツやオリンピックの政治利用とはまさにこのことだ。建学の父、大隈重信候もさぞかしまゆをひそめていることだろう。

 「早稲田大学は学問の独立を全うし 学問の活用を効し、模範国民を造就するを以て建学の本旨と為す」。早稲田大学理事に告ぐ。この早稲田大学教旨を今一度かみしめて欲しい。【了】

■関連情報
早大・大隈講堂前でチベット支持派を排除=中国・胡錦涛主席「閣下」の講演会で
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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 小田 光康

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胡錦濤  早稲田大学  福原愛  チベット  外務省  
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