「特典フィルム」には20万円以上の価格が付く例も

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   社会現象を巻き起こすほどの爆発的な人気を呼んだ1995年放映のアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」が、現在でも根強い人気を見せている。07年秋に公開された劇場版アニメは公開されて2日間で20万人を動員し、DVDはオリコンランキングの1位に輝いた。さらに、DVDの特典が「ヤフオク」で20万円以上で取引されるなど、加熱気味だ。

ヒロイン「綾波レイ」はにかむコマが、高値で取引

   「エヴァ」は、国連の特務機関「ネルフ」に選ばれた少年少女が人型兵器「エヴァンゲリオン」に乗って、正体不明の敵「使徒」を倒すために戦う様子を描いた物語。テレビでは1995〜96年に放映されたが、使徒の正体やネルフの目的など、多くの謎を残したまま放映が終了してしまったため、ファンの間では論争も発生した。

   そんな「エヴァ」が、12年の時を超えて「新劇場版」として07年9月1日に公開された。公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」は、劇場版としては97年に次いで2作目で、これまでの「エヴァ」を再構成したもの。公開から2日間で23万人を動員し、興行収入は2億8000万円を超えた。

   この「序」のDVDが08年4月25日に発売され、予想外の方向で人気を呼んでいるのだ。発売された「特装版」(5985円)は、映画本編の他にCG集などの特典ディスクが付いた2枚組で、期間限定生産で約30万本を出荷。5月5日付けのオリコン週間ランキングによると、21万9000枚を売り上げて、堂々の1位に輝いた。ここまではいわば「想定内」の人気だが、特典として付いた「生フィルムコマ」が、オークションで高値で取引されているのだ。

   「生フィルムコマ」は劇場上映に使用したポジフィルムを5コマずつ切り分けたもので、真っ黒な画面などを除いたほぼすべてのフィルムがランダムに振り分けられる。ヒロインの「綾波レイ」が、ラストシーンではにかむコマが、高値で取引されているのだ。

「100万人」?が思いを寄せるレイ

   J-CASTニュースで確認できた限りでは、現在行われているオークションの中では、少なくとも2件が20万円強の値段が付いており、いずれも入札数は80件〜100件にのぼる。それ以外にも、15万2000円で落札されたケースもある。このオークションでは13人が入札しているが、そのうち実に5人が10万円以上を提示している。

   もっとも、この「綾波レイブーム」は、事前に予見されていたとの見方もできそうだ。「序」の劇場公開が始まった07年9月1日、日本経済新聞朝刊1面のコラム「春秋」は、こんな書き出しで始まっている。

   「綾波レイに思いを寄せる男性は日本中に100万人はいるだろう。冷淡なほど無口で無表情な14歳の謎の少女。包帯姿で現れた現代の女神は日本アニメの申し子だ。その儚(はかな)げな存在感の内には、決然とした『迷いのなさ』を秘めている」

   「100万人が思いを寄せる」綾波レイなだけに、この盛り上がりも不思議なことではないのかも知れない。

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