マンチェスター・シティのスヴェン・イェラン・エリクソン監督を支持する選手たちが、5月に予定されているタイと香港への遠征をボイコットすると言いだし、クラブ内はますます混迷の色を深めている。
 クラブのタクシン・オーナーは、エリクソン監督の手腕に疑問を抱き、代わりの監督が見つかり次第、同監督を解任する意思を示している。とはいうものの、シーズン終了直後の東南アジアツアーではチームを率いることを期待しているようだ。
 計画では5月17日にタクシン・オーナーのお膝元、タイで試合を行い、その後香港へ移動するというもので、地元ライバル、マンチェスター・ユナイテッドに大きく水をあけられた世界規模での人気獲得の第一歩としたい考えた。
 ところが、クラブの関係者によると、キャプテンのリチャード・ダンに率いられた選手たちが今週初めにエリクソン監督に、遠征への不参加を申し出たという。しかし、同監督は、そんなことをしても、選手たちが契約違反になるだけでいいことはないとして、その申し出を断ったと言われている。
 この動きを見ても、チーム内がタクシン・オーナーの方針に不満を感じていることは明らかで、今後の成り行きが注目される。