誰しも、10代の若いうちは、実年齢より大人に見られたがり、本当に大人になってしまうと実年齢より若く見られたがるものである。その境界年齢は21.1歳からだという。
おじさんの基準年齢は40代前半から、おばさんは30代後半からなどという結果が、「第21回生活者アンケート」の結果で明らかになった。

この生活者アンケートでは、90,813人の生活者に年齢に関する質問と、目についた企業広告についての質問をして、得られた結果を集計したものである。

年齢を聞かれて「実際の年齢を答える」と回答した層が91.1%で圧倒的に多いが、「年齢は答えない」が4.8%、「実際より下に答える」が3.4%、「実際より上に答える」が0.7%という結果で、実際の年齢より上又は下に答えるという、いわば年齢をサバ読む層は、4.1%と以外と小数派になっている。
この結果を男女別に見ると、女性は男性に比べ、「実際の年齢を答える」割合がやや低く、「実際より下に答える」の割合が多くなっている。

年齢を聞いて「おじさんだなあ」と感じる年齢、「おばさんだなあ」と感じる年齢のピークはそれぞれ「40代前半」と同一だが、おばさんだなあと感じる年齢はおじさんだなあと感じる年齢に比べ、ピークより低い年齢の30代を挙げる割合が高くなっている。

すごくおおざっぱにまとめると、女性は男性に比べて若さが宝という、ある意味、昔から変わらない事実を再確認したことにもなる。
しかし、25年くらい前は、女性は30歳を過ぎると「ミディ」などと呼ばれていた時代もあった、その後フランス語に言い換えて「トランタン」などとも呼ばれていた時代もあった。現在では「どの女性誌を愛読しているか」で色々系統が別れるようになった。
一方、40歳以上のおじさんは長い間不遇の時代が続いたが、某有名雑誌の「ちょいワル」「ちょいロク(ちょいロクデナシ)」などのキャンペーンで、一躍脚光を浴びるようになった。
結局、実年齢を美しく生きることが大事なのではなかろうかと思う次第である。

参照:http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=24353

(編集部 真田裕一)