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5月1日は“メーデー”?

5月1日は“メーデー”?
2006年6月、イタリア・ボローニャでバスのストにあった。バス内でなごやかに運転手と話をする乗客。日本とは雰囲気が違う。(撮影:工藤和江)
【PJ 2008年05月01日】− 今年のゴールデン・ウィークは、4月27日からだと5月6日まで10日間も休みがとれる、ビッグなものだ。これは、例年ならば4月29日(昭和の日)から始まるのだが、今年は27日が日曜日であることと、5月6日が振替休日となったおかげである。05年に行われた祝日法の改正により、「憲法記念日(5月3日)やみどりの日(5月4日)が日曜日と重なった場合は、こどもの日(5月5日)の翌日が振替休日となる」ためで、今年初めて適用される。

 以前は“メーデー”は「労働者の祭典」といわれ、全国の労働者は「労働環境」の改善を要求して大々的にデモを行った。ところが、5月1日はちょうどゴールデン・ウィークの半ばにあるため、家族や友人と旅行など計画している場合、とれる休みが減ってしまうと不評で、01年以降は「連合」系メーデーは4月28日や29日に行われ、「全労連」(日本共産党系労組)や「全労協」(社会党左派系労組)は今までどおり5月1日開催を続けている。

 普段、労働環境に不満がある場合、個人では企業側に申し立てることが難しい。厚生労働省の07年度調査によると、従業員1000人以上の大企業では約8割に労働組合があり、雇用者の5割近くが組合に入っている。しかし中小零細企業では組合は少なく、100人から999人の企業で組合に入っている雇用者の割合は14.3%、99人以下の企業ではわずか1.1%だという(4月29日付朝日新聞)。大企業に勤めている人はまだしも、組合のない企業の雇用者は労働条件の改善を要求する場がない。

 組合に入っていても、自分たちの権利を主張して即ストライキをする外国とは違い、日本では団結力が乏しいので日常的には意見できない。その中でこの“メーデー”が全盛を迎えていた時代には、唯一労働者が立ち上がれる場であったので、「8時間労働」や「最低賃金」を勝ち取ったこともあった。また労働者のみならず、一般市民も悪政に声を上げられるよいチャンスであった。

 ところが最近の“メーデー”ではいま一つ盛り上がりに欠けると聞いている。ゴールデン・ウィークの休み欲しさで、本来は5月1日に行う祭典を、休みの最初に移動したために“士気”があがらなくなってしまったのではないか? 労働者は目先の“飴”(休暇)が欲しくて、“メーデー”開催日を動かしてしまった。せっかくの団結の機会を失ってしまったのではないだろうか?

 労働者にしても、一般市民にしても、政治に対して多くの不満を持っている今、いったいどこへその怒りをぶつけたらよいのだろう。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 工藤 和江【 東京都 】
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