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新入社員の5月病は“ふざけた社則”が原因!?

新入社員の5月病は“ふざけた社則”が原因!?

会社はごく普通なのに、規則が時代に合わなかったりヘンだったり。社員も知らない変わった社則やルールはけっこうあるもの。新入社員がかかりやすい5月病の原因は、上司や同僚との対人関係といわれているが、実はこうしたヘンな社則も引き金になっている。たとえば仕事が合わないので退社を申し出たところ、入社1年以内の退社は10万円の違約金を払え、と上司に言われ、辞めるに辞められない新入社員もいる。びっくり仰天の社則や理不尽なルールを集めてみた。

多くの会社は就業規則で出社時間や退社時間が決まっているが、中にはこんな一風変わった就業規則の会社もある。飯田万理子さん(32歳)は社員50人ほどのデザイン会社に勤めているが、実はこんな就業規則があったことを知らなかった。

「うちの会社、出社は通常午前9時30分なんですけど、厳密にいうと社員の出社は午前5時から。それより早く出社する場合は社長の許可がいるんです。そんな夜も明けないうちに会社に出てくる人なんているわけないじゃん、と思っていたら、15年ぐらい前までは、朝3時とか4時に会社に出てくる人がいたんですって」と飯田さん。

その頃はコンピュータも少なくて早いもの勝ちで使えたそうだ。それで、みんなコンピュータを使いたくて、早朝出勤したという。今はコンピュータも十分あるので朝早く出てくる人はいないので、規則はあってないようなもの。「実際この規則は効力があるのか、今度社長に許可をもらおうかと思ってます。ちなみにこの規則を破ると減俸らしいです」。

ほかにも出社時間や退社時間がきっちり決められている会社は少なからずあって、出社時間の10時を過ぎると会社のドアにカギをかけ1時間は開けない(広告関連会社)とか、夜9時になると残業している人がいようと強制的に電気を消してしまう食品問屋。1分でも遅刻したら会社の廊下に10分立たされる、まるで小学校のような製造業の会社などなど。

服装に厳しい規則を設けている会社も多々ある。住宅器機メーカーのN社は従業員全員、ピンクの作業服を着なければならない。現場ならともかく、営業でも経理でも同じピンクの作業服着用はちょっとつらいと言う。営業の高橋さんはもはやあきらめの境地だ。

「営業のライトバンが黄色で私らはピンクの作業服。最初のころは恥ずかしくて仕方なかったけど、社長みずからピンクの作業服だから従うしかないんですよ。特に私みたいに50歳を過ぎたおやじ社員はたまりません。この作業服が嫌だといって会社を辞めた人は一人や二人じゃないです。ピンクは社長のラッキーカラーらしいという以外、これといった理由はないです。専務をしている2代目に早く代わってほしいというのが社員の願いです」。          

「うちの会社はあんまり規則、規則っていわないけど、唯一男子社員のネクタイが決まってるんです。夏は水色、秋と冬は紺、春はオレンジ。これを各季節3本ずつ支給してくれるんです。ネクタイの色が決まっちゃうと、スーツの色とか柄もだいたい似通っちゃうんで困っちゃいます」と言うのは、社員40人の学習教材会社の村山さんだ。

「夏でもスーツ着用でネクタイは水色だから、だいたい白っぽいのを着てくる社員が多いんです。まるでムード歌謡のおじさんみたいで壮観ですよ。一度、ネクタイの色を自由にさせてくれ、と社長に直談判したやつがいて、こっぴどく叱られてました。なんだか社長には理由があるみたいですけどね。ま、それ以外は自由だし給料やボーナスも悪くないので、みんながまんしてますね」。ちなみにこの規則は社則ではなく罰則もないただの伝統らしい。

男子社員より女子社員にかなり厳しい規則を押しつけている職場もある。松中裕美さん(仮名)が勤めるイタリアンレストランのチェーン店は、社員はもちろん、パートやアルバイトに至るまで女子には厳しい規則がある。髪染め禁止、髪の長さは肩まで、ネイルアート禁止、指輪禁止、メイク禁止、太るのも禁止。まるで女子高校生みたいな扱いだ。仕事がらもっともな禁止事項はあるけれど、メイク禁止はどうしても納得がいかない。「でも居心地はいいし、お給料もまずまずなので辞める人はいないですね。田舎だから一度辞めてしまうと次の仕事を探すの大変なんです」と松中さん。

28歳の独身OL、白井真紀子さんはビジネスホテルのフロント係。高校を卒業してすぐに入社したので勤続10年になる。ところが、このホテルでは1年に1度、役員による家庭訪問が規則としてある。「まさか本当に家庭訪問なんてないだろうと思ったら、入社1年目の夏に社長と専務が突然、実家にやってきてびっくりしました。私はホテルの寮に住んでるので知らなかったんですが、後から母親が知らせてくれました。まさか社会人になって家庭訪問が来るとは。母親によるとそれとなく異性関係も聞いていったみたいです。大きなお世話はやめてほしいけど、今年も来るんでしょうね」と真紀子さん。

そのほか、実際に罰則はないけれど、変わった社則のある会社は相当あるようだ。会社を辞めるときは毛筆で上司や同僚に「お礼」を書いて提出しなければならないという、事務用品店。トイレに行く回数が決められているスーパー。お客の顔を5秒以上直視してはいけないという書店。不倫をしてはいけないがもし妻子ある男とそういう関係になってしまったら、速やかに上司に報告・相談すること、と信じられない規則がある運送会社。

ここに挙げた社則やルールすべてが守られているわけではなく、また仮に規則を破ったからといって厳罰があるわけではない。いずれは都市伝説として語り継がれるかもしれないが、しかし、こうしたヘンな規則が存在するのもまた確かなのだ。(取材/XIXOXノリユキ)


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