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そもそも政治目的で始まった聖火が平和のシンボルであるはずがない。

そもそも政治目的で始まった聖火が平和のシンボルであるはずがない。
4月26日、長野で行われた聖火リレー沿道での様子。(撮影:小田光康)
【PJ 2008年04月29日】− 北京五輪の聖火リレーが行く先々で大混乱を引き起こしている。その原因と経緯は周知の事実なので割愛するが、TVの報道やワイドショーを観ていると聖火を「平和のシンボル」とか「政治と切り離して考えるべき」というコメントを耳にすることがある。

 そもそも聖火リレーは1936年のベルリン大会において、時の独裁者・ヒトラー率いるナチス政権の下でスポーツ当局者だったカール・ディウムの発案により、オリンピアからベルリンまで3000人以上のランナーが聖火を運んだのが始まりである。このときナチス政権は聖火リレーが行われる各国のコースを事前に調査し、その結果が後の第二次大戦の際に有効な情報として活用されたといわれている。

 開催国の威信を示す宣伝効果は絶大で、現在に至るも聖火リレーは継承されている。
すなわち聖火リレーはもともと政治目的で始められたもので、始まりからして平和のシンボルなんかではなかったのだ。

 中国政府に反発するチベット人たちが聖火リレーに抗議する気持ちは理解できるし、一方でオリンピックを成功させたいという中国政府の思惑も理解できる。聖火リレーに抗議するチベットの人たちは混乱を起こそうとしているのではなく、民族が抱えている問題を世界に訴えようとしているのだ。にも関わらず、なぜけが人や逮捕者までが出る混乱になってしまうのか?

 マスコミが意図して煽(あお)っているとは言わないが、必要以上にセンセーショナルに演出している感は否めない。【了】

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パブリック・ジャーナリスト 平藤 清刀【 大阪府 】
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