イベントなどでよく見かけるコスプレイヤー。
こだわる人は頭のてっぺんから足の爪先まで、髪型から衣装まで完璧に仕立てており、その丁寧な作りには目を見張るものがある。
出来のいい衣装に加え、キャラの「らしさ」が滲み出ているレイヤーさんには自然と目がいくし、カメラを構えて撮影を頼む人も多いだろう。

今では決して珍しくない「コスプレ」。
これは膨大なお金と時間を要する趣味だ。手作りにせよ、既製品を購入するにしろ相当の出費を覚悟しなければならない。まずは衣装作りに使う布を買い、必要ならば装飾品やウィッグなども購入、そして衣装の作成に取り掛かる。
出来映えに完璧を要求すればするほど時間とお金が削られるが、その分完成させた時の達成感や人々にお披露目できた時の喜びはひとしおだろう。

衣装を何着も持ち、何人ものキャラの衣装を着こなしているレイヤーさんは多い。
ちなみにあるイベントで知り合った人は「その時にハマったジャンルや流行に合わせてコスをしている」と語っていた。
「エヴァ」ブームの時にはアスカ、「ハガレン」ブームの時にはリザ・ホークアイ中尉など、そんなコスプレ歴の長い熟練者である彼女が嫌うのは「半端」だった。
その「半端」の例を挙げるとするとただ衣装を着ただけ、メイクもそのままの「着ただけ」さん。
彼女は「そういった人には情熱が感じられない」とか、「真面目にコスプレしている人を馬鹿にしているのか」と鼻息を荒くして語っていた。

衣装の出来と見目麗しさの両方を兼ね備えたレイヤーさんは眼福だ。
しかし、それとは逆に最愛のキャラを「激ポチャ」な体型の人や衣装の出来があんまりな人がしていると何となく悲しくなってしまう。
「何を誰が着ようが自由だろう」と言われればそれまでだが、「キャラのイメージを壊さないでくれ」というのが自分の私見であり本音である。

通常のコスプレから女装に着ぐるみ。
テトリスのブロックまであるというのだからコスプレの世界は実に奥が深い。
常識だが、コスプレイヤーさんの写真を撮る時は必ず許可を貰うように。ちなみに「やおい」が盛んなイベントではキャラのコスをした人同士で絡んでいたりすることも珍しくなく、黄色い声が上がることも……。

(編集部 Elly Koyama)

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