「愛知オープン」を制した佐伯(写真左)・楠原組。 (Photo by T.Ebisu)

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 ビーチバレー国内ツアー第2戦(愛知・新舞子)の最終日は、前日までの悪天候から一転した“ビーチ日和”の中、準決勝と決勝戦が行われた。

 女子準決勝は、現在最も北京に近い佐伯美香・楠原千秋組と前の日に浅尾美和・西堀健美組を破った浦田聖子・鈴木洋美組が、昨年の同大会で優勝を果たしている田中姿子・小泉栄子組とツアー参戦2戦目にして4強入りを果たした期待の新星、尾崎睦・草野歩組がそれぞれ対戦した。

 2試合共に途中までは拮抗したシーソーゲームを見せるが、最後は経験の差がポイント差につながり、佐伯・楠原と田中・小泉のベテラン2チームが決勝に駒を進めた。浦田・鈴木は課題でもあった「あと1点」に泣き、幾度かあったチャンスをものにできなかった。尾崎・草野は最後は経験の差で敗れたものの、走り負けなかった若さとスタミナ、そして田中・小泉に「世界に通用するサーブを持っている」と言わしめたパワーのあるサーブという持ち味を存分に見せてくれた。

 男子準決勝は、男子チームとして3大会ぶりのオリンピックへの出場を目前にしている朝日健太郎・白鳥勝浩組といつも同組と最終日に顔を合わせながら、なかなか彼らの壁を崩せない西村晃一・森川太一組が、もう一方は現在はコーチとして若い選手を育てている43歳川合庶氏がこの大会限定で3年ぶりに復活し、井上真弥選手と組み41歳の高尾和行と若手の仲矢靖夫の組に相対した。朝日・白鳥は貫録のストレート勝ちを収め、ベテラン対決は川合・井上組がそれぞれ制した。

 決勝は男女ともやや一方的な試合展開となったものの、女子はお互いを知り尽くし巧みなプレーでファンを魅了しているトップ2対決を佐伯・楠原が制し、初戦の宮崎大会と昨年の愛知大会(それぞれ3位と2位)のリベンジを果たした。男子は試合後に朝日が「川合・井上はビーチバレーらしいスタイルのチームだったので、考えながら戦った。」と言ったように、川合選手が豊富な経験とテクニックで現王者を何度も地に這わせる攻撃を見せて観客を大いに楽しませてくれたが、念願のオリンピックに向けいろいろな条件の中でトレーニングをしてきている朝日・白鳥が冷静に対処し、国内ツアー9連覇を達成した。

 今日、男女のトップ選手たちはワールドツアー参戦のために中国・上海に飛ぶ。いよいよ北京へつながるワールドツアーも本格的に始まるが、どのチームもこれまでやってきたことを一戦一戦にぶつけ、1チームでも多く北京への切符を手にして欲しい。 (text/photo T.Ebisu)