26日のリーグ・アン第35節でル・マンがランスを3―2で下した。ル・マンの3点のうち2ゴールは松井大輔の左足から生まれた。翌日のレキップ紙は、この試合の“キーパーソン”に松井を選び、両チームの中で単独の最高点7.5点を与えて高く評価した。

 レキップ紙は、2得点以外にも2度にわたってランスのゴールを脅かした松井が「チームの起爆剤」となり、「その加速力が動きの少ない相手ディフェンスを苦しめた」と評した。

 松井のゴール(とくに左足のボレーによる先制点)場面は各テレビ局のサッカー番組でも繰り返し放映された。中でもフランス2局は、「残りの試合も勝ちにいく」という、少ない言葉ながら申し分ない発音のフランス語による松井の試合後のコメントも紹介した。

 そのほか、サッカー専門サイト“フットボール365”も、松井を「その技が頂点に達したアーティスト」と紹介した。81分にベンチに下がった松井が、スタンディングオベーションで迎えられたことも特筆した。

 選手評の欄の見出しに「松井、価格を上げる」と掲げたレキップ紙は、松井に対する評価の最後に、「スタジアムに押し寄せたスカウトたちは、高値をつけるべき選手だと確信して帰路についた」と付け加えた。松井がシーズン終了後の移籍市場の“目玉”のひとりであることはもはやフランスでは共通の認識となった感がある。

松井大輔松井大輔(Daisuke Matsui)


生年月日:1981/05/11
所属   :ルマン
国籍   :日本
ポジション:MF