【インドディズニー特集1】インド人なら誰でも知ってるディズニー!
2008年04月25日17時00分 / 提供:INTER News
meta-creation_date: 04/26/2008 02:00:00
『インドディズニー特集』シリーズは、インド深南部の都市・チェンナイに存在する“インドのディズニーランド”を徹底調査し、その動画を含めて報道する潜入スクープ記事である(ケータイからアクセスの方はパソコンより改めて動画をチェックしていただきたい)。今回はその1回目として、“インドのディズニーランド”とは何なのかをお伝えしたい。
インドのディズニーランドは正式名称を“ディジーワールド”といい、チェンナイから25キロほど離れた海岸線にあるテーマパークだ。MGMという企業が運営しており、テーマパーク内の遊戯マシンに多くのディズニーキャラクターが起用されているだけでなく、園内にはミッキーマウスを名乗るキャラクターもいる。そのため、チェンナイの人々はディジーランドではなくディズニーランドと呼んでおり、旅行代理店に「ディズニーランドに行きたい」と言えば、ディジーワールドに連れて行ってくれるほど。また、企業名であるMGMはチェンナイにおいてかなりの知名度があり、タクシーの運転手に「MGMに行きたい」と言えば「ディズニーランドだね。OKOK!」と、何の疑いもなくソコに連れてってくれることだろう。
つまり、インドのディズニーランドは本物のディズニーランドではない。正確には“インド人がディズニーランドと呼んでいる所”だ。だが、チェンナイの人々がディズニーランドと信じて疑わないこのテーマパークに行きたいとき、「ディジーワールドに行きたい」と言ったところで、タクシーの運転手や旅行代理店の人たちが連れて行ってくれる確率は低いだろう。
この“インド人がディズニーランドと呼んでいる所”には、数多くの遊戯マシンがある。それゆえコストもかかっているのか、大人ひとりの入場料は350インドルピー(約900〜1,000円)と高めだ。それでも土日となれば多くのインド人観光客が訪れ、大盛況の様子(園内が広いので閑散としているようにも見えるが……)。
では、さっそく“インド人がディズニーランドと呼んでいる所”の人気遊戯マシンや面白ゾーンを紹介していこう。
『チップとデール』VS.『X-MEN』壁画
『チップとデール』といえば、ディズニーのなかでも特に愛されているリスのキャラクターだ。そのチップとデールの2匹が、『X-MEN』のウルヴァリンたちと闘うというシーンが描かれた巨大壁画が大人気で、インドっ子たちを興奮の渦に巻き込んでいる。壁画はウルヴァリンがチップとデールの2匹に襲いかかるシーンのみしか描かれておらず、このあとどちらが勝利したのかなどいっさい描かれていない。
『トムとジェリー』ジープライド
アメリカでは特に老若男女に愛されている『トムとジェリー』。そのジェリーをモチーフにしたジープに乗ることができる遊戯マシンだ。正確には、係員がいる操作室の壁にジェリーが描かれているだけで、ジープは特に『トムとジェリー』と関連性はないが、チビッ子たちに大人気の遊戯マシンのひとつになっている。ちなみに、ジェリーの絵がサビついてひどい状況になっているが、係員によると「特にメンテナンスの予定はない」とのこと。
ミッキー&ドナルド&グーフィーのコーヒーカップ
子どもたち(特に女の子たち)に人気の遊戯マシンといえば、コーヒーカップだ。“インド人がディズニーランドと呼んでいる所”にも、もちろん設置されおり、ミッキーマウスとドナルドダック、そしてグーフィーが子どもたちをお出迎え。コーヒーカップや中央部分のポットにはミッキーマウスたちのイラストが描かれており、子どもたちに笑顔を与えてくれている。
凶悪ミッキーマウスとバットマンのスカイライド
凶悪なメイク(?)をしたミッキーマウスやバットマンたちの背中に乗って空を飛ぶことができる遊戯マシンだ。本当にミッキーマウスなのかスタッフに確認したところ、「本当にミッキーマウス」とのこと。それなら凶悪な顔つきでも子どもたちの教育に問題はなさそうだ。遊戯マシンをジャンル分けするとすれば、メリーゴーランドタイプといっても間違いではない。
ミッキー&ドナルドの幽霊カードライブ
ミッキーマウスとドナルドダックが誕生日のバースデーケーキを目の前にして喜んでいる周囲を、子どもたちが幽霊に乗ってグルグルまわるというもの。『凶悪ミッキーマウスとバットマンのスカイライド』と同様で、メリーゴーランドに近いタイプのものだ。ちょっと“ミッキーマウスの顔がゆがんでいる”ように見えるのが気にかかったが、スタッフによるとそれでも「正真正銘のミッキーマウスです」とのこと。
ミッキーのロックオープレーン
岩石に扮した座席に座り、観覧車のようにグルグルと回転する遊戯マシンだ。観覧車と違うところは高速で回転するという点だ。また、座席自体も回転するので、とても迫力のあるスリル満点の体験ができる。ただし、激しく回転するので酔いやすい人にはオススメできない。ミッキーマウスは入り口に書かれているだけで、特に遊戯マシンとの関連性はない。異様に首が長いミッキーマウスが気になったが、スタッフはそれでも「ミッキーマウスだ」と言い張っていた。
インド人がディズニーランドと呼んでいる所に行く方法
チェンナイ中心部から“インド人がディズニーランドと呼んでいる所”に行く方法にはいくつか選択肢がある。
バスで …… まずひとつは、チェンナイの主要駅からバスに乗る方法だ。特にエグモア駅前からはバスが多く出ており、バスの停留所で乗客の対応をしている(忙しそうな)スタッフはとても親切なので、行き先を伝えれば乗るべきバスを教えてくれるだろう。ただし、「ディジーワールドに行きたい」と言ってもなかなか通じないので「ディズニーランド(もしくはMGM)に行きたい」と伝えよう。経験上からだが、それでも通じないときはミッキーマウスと言いながら耳がついているゼスチャーをすれば通じやすくなる。バスの場合、価格が数十インドルピーなので格安だが、帰りが面倒というデメリットがある(帰りのバスの時刻と乗り場をちゃんと調べておこう)。
タクシーで …… 次に、タクシーを手配する方法がある。タクシーの台数はとても少なく、あまり走っていないので見つけにくい。それでもタクシーを捕まえることができたのであれば、約500〜700インドルピーで“インド人がディズニーランドと呼んでいる所”に行くことができるだろう。ただし、ドライバーは法外な値段を言ってボろう(カモにしよう)としてくる確率が高い。はじめの言い値が700インドルピーの場合、確実にボられている。その場合、他のタクシーと交渉するか、「300インドルピーにしてくれ」と格安の価格を言ってみよう。すると、さっきの700ルピー以上の価格よりさげて話してくるはずなので、どんどん価格を下げて適正価格に近い金額にしていこう(インド人たちが乗るときの運賃、つまりインディアンプライスにすることはまず不可能である)。また、これは往復料金であり、遊んでいる間もドライバーを待たせることになるので、タクシーを4時間ほど雇う価格と考えていい。ただし、チェンナイ市内から“インド人がディズニーランドと呼んでいる所”までは25キロもあるので、オート・リキシャーで行くことはオススメしない。乗り心地が悪いだけでなく、まるで蛇行運転が習性のように走るオート・リキシャーに長時間揺られるのは、ある意味“命”をかけたスリルである。ちゃんとドアのついた乗用車やバンのタクシーにしよう。
旅行代理店の車で …… 最後の行き方は、旅行代理店に手配するというものだ。この場合、800〜1,000インドルピーに価格が跳ね上がる。しかし“安心と便利と快適”に関していえば、この方法に勝るものはない。普通乗用車またはランドクルーザーを、ドライバー付きで1台4〜5時間ほど貸し切るのだ。エアコンディション付きかどうか、何時間ドライバーを拘束できるか、途中で他の場所も観光できるかなど、スタッフと詳しく話そう。だが、最悪の旅行代理店が星の数ほど存在するチェンナイで、マトモな店を探すのは運試しのようで怖いものだ。取材班が信頼できると思った旅行代理店は『Welcome Tour's And Travels』(Add:150 Mount Road, Chennai-600 002 India / E-mail:agnesh@vsnl.com / Web:www.allindiatours.com)だ。高級ホテルとショッピングセンターが多くある Anna Salai Road(Mount Road)にあり、ここのオーナーはドライバーや従業員たちが客にチップをねだったり受け取ることを禁止するほど厳格で、国内外の旅行者から大きな信頼を得ている。ここでエアコンなしランドクルーザーを手配すると、“インド人がディズニーランドと呼んでいる所”まで1,000インドルピーかかる(乗客は5〜6人ほど乗れる)。だが、旅行ガイドブックの『ロンリープラネット インド 日本語版』や『地球の歩き方 インド』、旅行サイトの『フォートラベル』などを参考にして、信頼できる旅行代理店に出向くのもいいだろう。
インド人がディズニーランドと呼んでいる所の環境
“インド人がディズニーランドと呼んでいる所”の園内にはドリンクや料理を販売している売店があるが、園外には何もない。パパイヤやバナナを売る行商のおばさんはいるものの、あとは駐車場があるくらいで殺風景なものだ。そういうこともあるので、飲み物や食べ物以外はチェンナイ市内で用意していくといいだろう。非常に湿気が多く日差しが強烈なので、取材班がアドバイスをするならば以下のものを持っていくといいだろう。ちなみに“インド人がミッキーマウスと呼んでいるキャラクター”のお面は園内で購入できるので、ムードを盛り上げるために持参する必要はない。
- 汗でベトついた手や顔を拭くウエットティッシュ
- 園内のトイレに紙がないのでトイレットペーパー
- 汗をぬぐう小さなタオル2枚
- 灼熱の暑さで衰えた体を癒すキットカット
- 目と頭への直射日光を避けるためにツバが大きい帽子
インド人がディズニーランドと呼んでいる所の住所
“インド人がディズニーランドと呼んでいる所”の住所と連絡先を記載しておく。ベンガル湾(インド洋)に面したビーチサイドにあり、泳いでいる人はいないが自然も多くて美しい場所だ。英語やタミル語に自信のある人は電話で連絡をして、より詳細な行き方を聞くこともできる(または運休している遊戯マシンも知ることができるだろう)。ちなみに、チェンナイはインドの公用語といえるほど広まっているヒンズー語が通じないので注意が必要だ。
住所:1/74 East Corst Road, Muttukadu, Kancheepuram District.
名称:MGM DIZZEE WORLD(インド人がディズニーランドと呼んでいる所)
電話:044-27472129 / 044-27472487
次回の『インドディズニー特集』は、チェンナイの人々が口をそろえて言っていた「本物のミッキーマウスがいるよ!」に焦点を当ててお伝えしていきたい。そう、“インド人がディズニーランドと呼んでいる所”ではミッキーマウス(と呼ばれているキャラクター)が園内を歩いており、お客たちとたわむれてくれるのだという。しかも、舞台に立って踊ったり歌ったりしてくれるのだとか! これは調査しないわけには行くまい。もちろん、インドのミッキーマウスの動画も含めてお伝えする。
関連リンク
通訳・コーディネーター:ジェーラ・麗子・アブラハム(Brideway Co Ltd)
翻訳:Mudumalai Kutch Publications Pty Ltd
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