ネイチャー誌に掲載予定の研究結果によると、ブラックホールは強力な重力で光や星を吸い込むだけではないことがわかってきたそうです。

詳細は以下から。
BBC NEWS | Science/Nature | Black holes reveal more secrets

ボストン大学の研究チームによると、ブラックホールは光速に近い粒子のジェット気流を放出しており、この気流はブラックホールの端の近くにある磁界から発生していると見られ、ここでジェット気流が加速され、集中しているとのこと。

ボストン大学のAlan Marscher教授と彼のチームは人類が持っているあらゆる種類の望遠鏡で今までよりも深くブラックホールを観察し、結果、超質量のブラックホールから外へ、曲がりくねった栓抜きのようにプラズマジェットが噴出していることを確認したそうです。ミシガン大学天文学教授のHugh Aller氏によると、この過程はジェットエンジンの中で起きていることに似ているそうです。

なお、この現象自体は2001年に過去の観測結果などから存在する可能性があると予測され、「宇宙ジェット」と呼ばれていたものの、その形状などを含めて詳細が実際に確認されたのは初めて、というわけです。以下がその際の予想図です。


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