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発見と気付きを与える育成プログラムの一案/金森 努

先行きが不透明な昨今の経済。そんな環境下では、ビジネスパーソンに求められるのは、新たな視点と気付き。そうした社員を抱えることこそが、強い企業として生き残りを果たすことができる。ということで、如何にすれば「新たな視点と気付き」を与えられるかと悩む人材開発担当者は多い。

今回は、人材育成のヒントになればと、筆者の社員教育講師としての経験から一つのプログラム案を記す。日々の業務に没頭し、少々アタマが固くなってきている中堅社員向けにどうだろうか。

■日常の中に発見は潜むことを理解させる

何らかの知識やスキルを教え込むのではない故、個々人の「新たな視点と気付き」を醸成することは確かに難しい。しかし、何も特別なことをせずとも実現は可能なのだ。日常の中にでも常に新たな発見は潜んでいるはずだ。
ほんの小さなことでも、直接自分のビジネスに結びつかないことでもかまわないのだ。生活者や街、商店の店頭、それらのちょっとした変化に気づく敏感さが重要なのだから。
部下なり、教育をする対象者なりに聞いてみて欲しい。「この24時間、もしくは今週が始まってから、何か自分にとって新しい発見があったか」と。
多くは「特にない」と答えるだろう。
そうしたら、「日常の中にも必ず新しい発見はあるはずだから、街を歩いているときでも、何か新しいことを発見しようと注意するように」と伝えよう。


■ちょっとした非日常を意図的に作るようにさせる

数日したら、「何らかの発見はできたか」と聞いてみて欲しい。「日常の中の発見」がうまくできた社員もいるかもしれない。
しかし、多くは「特に発見はなかった」と答えるだろう。そうしたら、「その数日、どのように発見を求めたのか」を聞いてみよう。
多くは通勤の行き帰りの道や電車の車内で、街や人々の様子をつぶさに観察したが、特に変化はなかったと答えるだろう。

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