23日にチャンピオンズ・リーグ(CL)準決勝のバルセロナ戦を控えたマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、1999年にビッグイヤーを獲得した思い出の地で戦う一戦を前に、「過去の栄光は忘れろ」と選手たちに釘を刺した。

 1998-99シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝バイエルン戦をバルセロナの本拠地カンプ・ノウで戦ったマンU。試合終了直前に2点を奪って大逆転優勝を成し遂げた一戦は、クラブの輝かしい栄光として繰り返し取り上げられている。しかし、指揮官のファーガソン監督は、9年ぶりにカンプ・ノウで戦うバルセロナとの一戦を前に、過去の栄光を忘れ、新たな歴史を作る時が来たと語っている。

「チャンピオンズ・リーグのタイトルを獲得してから10年近く経っている。今の選手たちは過去に囚われる必要はない。99年の試合については、選手たちも繰り返し観ているはず。しかし、重要なのは、彼らが新たな歴史を作ることだ。その力を十分に持ったチームだと確信している。昨シーズンはケガ人の影響で、ほぼ毎試合同じメンバーで戦わざるを得なかった。しかし、今シーズンは戦力も充実している。その差は大きいはずだ」

 プレミアリーグとCLの2冠を射程圏内に収めるマンU。バルセロナとの準決勝については、「我々が有利だとは思わない。素晴らしいメンバーが揃ったチーム同士だから、接戦になるだろう」との見通しを語ったファーガソンだが、その口ぶりは自信に満ち溢れている。マンUで22シーズン目を迎えた老将は、「過去最高」と称するチームを率いて、“カンプ・ノウの奇跡”を越える栄光を築き上げるつもりのようだ。