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【赤木智弘の眼光紙背】ビビりな若者たちよ!! 要領よく「見える化」するズル賢さを!!

2008年04月24日11時00分 / 提供:眼光紙背

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赤木智弘の眼光紙背:第30回

ITpro Watcherに掲載された久米繊維工業社長 久米信行による記事「ビビリな若者たちよ!!
実名ブログで自分を「見える化」する勇気を!!」(*1)が気になった。
記事の中身としては、学生団体が主催した勉強会でのパネルディスカッションにおいて、Googleのシニアプロジェクトマネージャーである及川卓也が学生たちに向けて「米国では実名でブログ発信するのが常識であり,ネットで検索した時に名前が見つからないようでは,存在していないに等しい」という旨の発言をしたことを引いて、久米が「若者はオープンなオープンなコミュニケーションにビビっている」と結論づけている。これに対して、はてなブックマーク(*2)などで多くの批判が寄せられている。

これについては、久米も翌週の記事で弁明(*3)しているように、そもそもこの発言は、企業でリーダーを目指す学生などの、明確な言葉が見つからないのだけれど、たとえば異業種交流がクラスターでなんだの言われるような、ビジネス的上昇志向の強い若者に向けての勉強会内でのメッセージであり、「ネット発信するからには、すべからく実名を出すべし」などと一般化できることではない。
ところがそれを問題の記事では「若者がビビって実名を出さない」かのように一般化し、扇動的な論調にしてしまったために、大きな反発を呼んでしまった。

私がこの記事に興味を持ったのは「ネット上での実名や匿名をどのように扱うか」という問題も、ずいぶん成熟したものだと思ったからだ。上記の記事に対する反発の中にも「ネット上で匿名をつかうのは当たり前だ」という類の意見も散見されるように、インターネットが一般的になって最近までは「ネットで匿名」は当たり前の話だと思われていた。
それはインターネットは不特定多数の人が見ていて、個人が特定されればどんな悪用をされてもそれは自己責任である。自分で自分の身を守るために匿名で徹底的に個人を隠蔽することがデフォルトとなった。
そのようなネット社会で、「誰が見ているのかが分からない」ことを前提にしながら、「それでも実名を出すことのメリットがある」と考えるのが、ネットをビジネスツールの1つとして考える立場の人たち、すなわち久米のような人たちである。

しかし、そうした立場は、ネットの匿名性を一方的に享受している人たちには分かりにくいのかもしれない。
かくいう私も今現在は実名でこうして書いているわけだが、かつてはコテハンを使って発言していた。それを実名に変えたキッカケは「ネットで書いていることをお金に繋げよう」ということを考えたからである。それはフリーターからの脱却を目指す私にとっても、Tシャツ販売のビジネスのために、商品に対する理念や思いを実名で書く必要性があった久米にとっても同じであったはずだ。そこにあるのは「Blogやサイト制作をお金につなげること」に対する積極性である。
私なんかはこれでも消極的な方だと思うが、もっと先進的なビジネスな人たちは、この部分が徹底している。アフォリエイトで稼ぐとかそういう直接的な意味ではなく、Blogを実名で開設し、自分自身を開示することは、相手に「自分という商品」をアピールできる、情報満載の名刺を渡すこととイコールなのだということを、自覚的に理解している。だからこそ及川はビジネスリーダーたることを目指す学生たちに「実名ブログで発信しないことは、存在していないに等しい」という旨の発言をしたのだと私は思う。
もちろん、企業の中にいて、それで必要十分な賃金を得て生活していけるなら、Blogは日ごろの鬱憤晴らしや、同好の士たちとネット上でだけ交流する場で十分である。そうした人たちが実名を晒す理由はどこにもない。しかし、そこから抜け出してもっと稼ごうと思えば、自分自身をアピールする場としてBlogを活用しない手はない。
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眼光紙背  ブログ  ニート  クマ  赤木智弘  
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