実は全国展開の英会話教室に通っていたことがある。
 その時、私が引っ越した関係で他県の教室への「転校」を経験した。

 大手有名英会話教室である、授業内容も一律かと思っていたのだが、なんと、教室の雰囲気がガラリと違う。

 初めに通っていたのは関西の某県の教室だった。授業は非常にフランクで、外国人講師さんとはしょっちゅう雑談モードに入り、お互いの仕事の話やら友達の話、将来の夢や家族のこと、手当たり次第に何でも話した。
 おかげでテキストからはかなり脱線したが、テキストの内容以外の知識もたくさん得られたし、何より「ざっくばらんに語り合う」度胸をもらったように思う。

 次に通ったのは関東の某県の教室だ。以前の教室のノリで少々テキストから離れた話題を振ってみたら、適当にはぐらかされた。どうも雑談は禁止らしい。仕方がないので、淡々とテキスト通りの授業を受けたが、型どおりの言い回しがみっちり身について、文法がしっかりしてきた。

 講師固定の教室ではなく、毎回講師が変わるタイプの英会話教室だったので、授業の方向性の違いは講師のキャラの違いではなく、各校のカラーなのではないかと思う。
 とすると、講師の方は配属先によってどんな講師になるのか変わるのだろうか……。

 逆もまたありきで、生徒側もどの教室に通うかによって覚える英語が多少違ってくるのかも知れない。大手だからといってどこも同じと思わずに、近隣の数校の授業を体験してみるのも面白いだろう。

 そんなわけで、同じように見えても特徴豊かな英会話教育ビジネスだが、この度、発売一周年を迎えたUNTAMEDの英会話教材「DIVE LA」は、ネイティブの口語を体験できるラーニングシステムだ。

 会話はロサンゼルスのダウンタウンで実際に生活する人物の私生活を収録、編集したもので、あたかも現地でネイティブの会話を聞いているかのように、自然な口語に触れることができる。

 テキストの英語だけを勉強しても、相手に伝わるように語ることはできても、早口だったり話し方に癖があったりするネイティブの皆さんの言っていることは聴きとりにくい。今まで鍛えられなかった口語に対するリスニング力を、場所を選ばずに勉強できるのが、このシステムの魅力となっている。

これまでにサンプルダウンロードなども含めて約8,000人が体験しており、英語ネイティブの教育関係者や大学・公立高校の教諭など、教育現場に立つ人々からも支持されている。

 個人的には、現地録音の口語英語にも興味があるが、登場人物のキャラクターにも興味がある。「ビバリーヒルズ青春白書」のディランのような眼の離せないキャラがいたりはしないかと……。

 一度は聴いてみたい貴重な現地録音教材である。

参照:http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=23949

(編集部 須田翠)