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【独女通信】結婚をためらうとき、結婚を決めたとき
N子さん(26歳)には19歳の頃から7年付き合ってきた彼氏がいた。途中で何度かケンカしたり、それが行き過ぎて別れることすらあったが結局元の鞘に収まったりして、彼氏もN子さんも、そうした関係を続ける中で、お互い漠然と「この人と結婚するんだろうなぁ」と思っていた。
ただ、N子さんにはひとつ、結婚にあたって不安な点があった。それは彼の束縛の度がすぎること。束縛というよりも、「疑い深い」とさえ言えるレベルだった。友達と飲んでいるところに、「本当は男といるんだろう」と押しかけてきたこともある。チャレンジしてみたいと思った仕事を見つけたときも、男の多い環境だから止めろと強い反対を受けてあきらめたこともあった。
「彼のことはすごく好きだったし、年齢的にも結婚を意識していたけど、このまま束縛され続ける『生活』が一生続くのかと思うと、さすがにちょっと無理だろうと思いました。単なる『お付き合い』なら何とかなるんだろうけど……」
そうこうしているうちにN子さんのほうに気になる人ができて、二人は別れることに。
「結局新しく好きになった人とはうまくいきませんでしたが、だからと言って彼と別れたことを後悔はしていません。離れられたことで束縛がなくなって、自分の世界が広がりましたから」
N子さんのように、年齢的にも、付き合いの長さからという観点からも結婚を強く意識しながらも、結局そこに至ることを思い直した女性は他にもいる。結婚に対する焦りや憧れがないわけではもちろんない彼女たちを引き止めたのは、どんなことだったのだろうか。
2年前、婚約までしたものの、それを解消した経験があるというHさん(29歳)の相手は、もともと精神的に自立のできていない男性だった。お酒を飲みすぎる、体調管理が自分でできず、体を壊しやすい、借金があるなど、結婚にあたっての不安要素はいくつもあった。
「それでも最初は、私ががんばれば成長してくれるだろうと思っていたんです。でも、私ががんばればがんばるほど依存してきて、最終的には仕事をしていると逆ギレするようにすらなった。仕事をしている暇があるなら、どうして俺のところに来ないんだって」
完全にHさんに依存するようになってしまったわけだ。この人とは好きという気持ちだけではやっていけない。Hさんは、彼を見限ることにした。
「結婚したら子供がほしかったんです。子供の面倒と一緒に彼の面倒を見るのは、さすがに無理だと思いました……」
Sさんは今、31歳。去年、社内の新規プロジェクトに携わり、その功績を認められてキャリアアップを果たしたばかりだ。だがSさんはそのかわりに、結婚の話まで出ていた彼氏を失った。
とにかく毎日が忙しくて、終電での帰宅は当たり前。休日出社もザラだった。自然と彼氏と会える時間は減ってくる。約束をしてもドタキャンせざるを得ないこともあった。
「その分、電話やメールでフォローはしていたつもりだったんですが、3回目のドタキャンのときにさすがに『俺と仕事とどっちが大事なんだ』というようなことを言われて、キレられました。もちろんドタキャンするこちらに全面的に非があることはわかっていますが、その瞬間に『あ、この人と結婚するのは無理だな』と思いました」
Sさんは元々、結婚しても仕事は続けたいタイプ。彼は逆で、結婚したらSさんに家庭に入ってほしかったが、Sさんの強い要望で、結婚しても働き続けるということになっていた。
ただこの一件で、忙しい時期が永遠に続くわけではないし、こちらも精一杯のフォローをしているつもりなのに、「仕事と自分」という天秤のかけ方を求めてくる彼に、Sさんは最終的には「家庭に入れ」と強制されそうな気がしたという。
「家庭に入ることが嫌、仕事を続けることが大事という単純な話じゃなくて、自分の性格的に、いつも外に出て適度な緊張感や責任感を感じながら人と接していたいというのがあるんです。きちんとそこまで説明した上で仕事を続けたいと言っていて、わかってもらえたと思っていたのだけど、結局そうではなかったのかな」
では、逆に「この人となら結婚してもいい」と決断するに至った、結婚の決め手とはどんなものだろうか。
昨年、2年越しの恋愛を実らせてゴールインしたY美さん(32歳)は、ここで詳しくは書けないが、複雑な家庭の事情の中で生まれ育った。その話をすると、今までの彼氏はたいていあまりいい顔をしなかったが、結婚した彼は真摯に受け止めて、理解を示してくれたという。
また、彼自身が、自分の家族を大事にしているところもY美さんにとっては安心できる点だった。
「今いる家族を大事にしているということは、きっと新しくできる家族も大事にしてくれるだろうと思いました。結婚の話が出たときから出産のこともきちんと考えてくれたし、この人だったらいいパパになってくれるんじゃないかなって」
「今の彼氏との結婚を決めたときに気がついたんですけど、結婚のOKやNGは、結局、家族としてやっていけると思うか否かで決まるんですよね」
とY美さんは言う。
恋人としてではなく、家族として見なくてはいけない存在になったとき、あなたは結婚をためらわずにいられますか?(早川舞)
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ただ、N子さんにはひとつ、結婚にあたって不安な点があった。それは彼の束縛の度がすぎること。束縛というよりも、「疑い深い」とさえ言えるレベルだった。友達と飲んでいるところに、「本当は男といるんだろう」と押しかけてきたこともある。チャレンジしてみたいと思った仕事を見つけたときも、男の多い環境だから止めろと強い反対を受けてあきらめたこともあった。
「彼のことはすごく好きだったし、年齢的にも結婚を意識していたけど、このまま束縛され続ける『生活』が一生続くのかと思うと、さすがにちょっと無理だろうと思いました。単なる『お付き合い』なら何とかなるんだろうけど……」
そうこうしているうちにN子さんのほうに気になる人ができて、二人は別れることに。
「結局新しく好きになった人とはうまくいきませんでしたが、だからと言って彼と別れたことを後悔はしていません。離れられたことで束縛がなくなって、自分の世界が広がりましたから」
N子さんのように、年齢的にも、付き合いの長さからという観点からも結婚を強く意識しながらも、結局そこに至ることを思い直した女性は他にもいる。結婚に対する焦りや憧れがないわけではもちろんない彼女たちを引き止めたのは、どんなことだったのだろうか。
2年前、婚約までしたものの、それを解消した経験があるというHさん(29歳)の相手は、もともと精神的に自立のできていない男性だった。お酒を飲みすぎる、体調管理が自分でできず、体を壊しやすい、借金があるなど、結婚にあたっての不安要素はいくつもあった。
「それでも最初は、私ががんばれば成長してくれるだろうと思っていたんです。でも、私ががんばればがんばるほど依存してきて、最終的には仕事をしていると逆ギレするようにすらなった。仕事をしている暇があるなら、どうして俺のところに来ないんだって」
完全にHさんに依存するようになってしまったわけだ。この人とは好きという気持ちだけではやっていけない。Hさんは、彼を見限ることにした。
「結婚したら子供がほしかったんです。子供の面倒と一緒に彼の面倒を見るのは、さすがに無理だと思いました……」
Sさんは今、31歳。去年、社内の新規プロジェクトに携わり、その功績を認められてキャリアアップを果たしたばかりだ。だがSさんはそのかわりに、結婚の話まで出ていた彼氏を失った。
とにかく毎日が忙しくて、終電での帰宅は当たり前。休日出社もザラだった。自然と彼氏と会える時間は減ってくる。約束をしてもドタキャンせざるを得ないこともあった。
「その分、電話やメールでフォローはしていたつもりだったんですが、3回目のドタキャンのときにさすがに『俺と仕事とどっちが大事なんだ』というようなことを言われて、キレられました。もちろんドタキャンするこちらに全面的に非があることはわかっていますが、その瞬間に『あ、この人と結婚するのは無理だな』と思いました」
Sさんは元々、結婚しても仕事は続けたいタイプ。彼は逆で、結婚したらSさんに家庭に入ってほしかったが、Sさんの強い要望で、結婚しても働き続けるということになっていた。
ただこの一件で、忙しい時期が永遠に続くわけではないし、こちらも精一杯のフォローをしているつもりなのに、「仕事と自分」という天秤のかけ方を求めてくる彼に、Sさんは最終的には「家庭に入れ」と強制されそうな気がしたという。
「家庭に入ることが嫌、仕事を続けることが大事という単純な話じゃなくて、自分の性格的に、いつも外に出て適度な緊張感や責任感を感じながら人と接していたいというのがあるんです。きちんとそこまで説明した上で仕事を続けたいと言っていて、わかってもらえたと思っていたのだけど、結局そうではなかったのかな」
では、逆に「この人となら結婚してもいい」と決断するに至った、結婚の決め手とはどんなものだろうか。
昨年、2年越しの恋愛を実らせてゴールインしたY美さん(32歳)は、ここで詳しくは書けないが、複雑な家庭の事情の中で生まれ育った。その話をすると、今までの彼氏はたいていあまりいい顔をしなかったが、結婚した彼は真摯に受け止めて、理解を示してくれたという。
また、彼自身が、自分の家族を大事にしているところもY美さんにとっては安心できる点だった。
「今いる家族を大事にしているということは、きっと新しくできる家族も大事にしてくれるだろうと思いました。結婚の話が出たときから出産のこともきちんと考えてくれたし、この人だったらいいパパになってくれるんじゃないかなって」
「今の彼氏との結婚を決めたときに気がついたんですけど、結婚のOKやNGは、結局、家族としてやっていけると思うか否かで決まるんですよね」
とY美さんは言う。
恋人としてではなく、家族として見なくてはいけない存在になったとき、あなたは結婚をためらわずにいられますか?(早川舞)
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