『男女』ヒットはニコ動のおかげ!? EMIが語る新しい販促のカタチ
2008年04月16日08時00分 / 提供:日刊サイゾー
「違うわ! よく聞け! こうやって並べ! 男女男男女男女 男女男男女男女……♪」
ネットユーザーなら、1度は耳にしたことのある方も多いであろうこの曲が、今またブームの兆しを見せている。アーティスト名は「太郎」、曲名は『男女』。修学旅行や合コンでの男女の並び方を、掛け合い調で指示するコミカルな詞とテクノ調のサウンドで、一度聴くと妙に耳に残り、思わずサビが口をついてしまう非常にキャッチーな曲だ。この曲をつくった太郎は、本名も素顔も謎に包まれたアーティストだが、その人気に最初に火がついたのは、YouTubeなどの動画共有サイトだった。
ことの始まりは、2006年に太郎がオーディションで披露した同曲を、耳聡いネットユーザーが聞きつけ、曲に合わせた動画を作って投稿したこと。その後、ヒヨコの雄雌を分ける映像を組み合わせた動画や、トイレの男女マークを交互に並べる動画などが作られ、『男女』は盛り上がってゆく。そして同年12月、満を持してEMIミュージック・ジャパンからシングル『男女』がリリース。それから1年以上たった今年に入って再び、動画投稿数や、着うたのダウンロードが増加し始めた。この現象の理由を、太郎のプロモーションを行ってきたEMIミュージック・ジャパンの担当者はこう語る。
「人気再燃の理由としては、楽曲の持つ潜在的パワーと、07年1月にスタートしたニコニコ動画の存在が欠かせません。もともと『男女』に関しては、動画共有サイトの盛り上がりを見て楽曲の持つ可能性に確信を持ち、急遽契約を結んだ経緯があるのです」
太郎メジャーデビューの立役者は、無数のネットユーザーだったということか。しかし、太郎がメジャーデビューを遂げた後も、『男女』を使った映像の投稿は相変わらず続いている。従来ならば、著作権を守るべく違法動画を取り締まってきたレコード会社の側からすれば、それは苦々しい事態のはず。それが、ヒットの理由として自らニコニコ動画の存在をあげるというのは、異例のように聞こえるが……。
「楽曲著作者の太郎から、ひとりでも多くの方に『男女』を届けたいという意向を受けて社内で検討し、『男女』については、利用を制限していません。他の曲であれば、無断利用に関しては厳しく管理していきます」(前出・EMIミュージック・ジャパン担当者)
つまり、今回の人気再燃は、EMIミュージック・ジャパンが『男女』の利用を制限してこなかったことで、ニコニコ動画での再ブレイクが可能になったことが大きな要因のようだ。動画共有サイトと著作権をめぐる最近の大きな動きとしては、4月1日にニコニコ動画とJASRACの間に結ばれた契約があげられる。二者の協議の結果、JASRACが管理する楽曲のニコニコ動画やSMILEVIDEOでの使用に関して、楽曲を直接使用せず、ユーザーが自ら演奏したり歌ったりしている動画に関しては、アップロードを可能とする契約を締結したのだ。これはつまり、『男女』を使った自作動画の中でもよく見られた「歌ってみた」「おどってみた」が認可されるということ。『男女』以外にも、『恋のマイアヒ』など、動画共有サイトが火付け役となって世間に認知されるという流れがここ数年で出てきている。音楽業界としても、その影響力は無視できないということなのだろう。
「動画共有サイトにおける盛り上がりというのは自然発生的なものなので、レコード会社がプロモーションに積極的に利用できるものとは考えていません。ですが、楽曲によっては活用を検討することもあるかと思います」(同)
ちなみに、太郎自身は動画共有サイトに投稿をしたことはないが、自身の楽曲が取り上げられるようになってからはよくのぞいているそうだ。ニコ動などで、ホンモノのアニメーターや歌手が作品を投稿することを「プロの犯行」などと呼んだりするが、あからさまにプロモーション狙いでやったりしたら、逆効果になるだろう。『太郎』に続くのは、案外難しいかも?
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ネットユーザーなら、1度は耳にしたことのある方も多いであろうこの曲が、今またブームの兆しを見せている。アーティスト名は「太郎」、曲名は『男女』。修学旅行や合コンでの男女の並び方を、掛け合い調で指示するコミカルな詞とテクノ調のサウンドで、一度聴くと妙に耳に残り、思わずサビが口をついてしまう非常にキャッチーな曲だ。この曲をつくった太郎は、本名も素顔も謎に包まれたアーティストだが、その人気に最初に火がついたのは、YouTubeなどの動画共有サイトだった。
ことの始まりは、2006年に太郎がオーディションで披露した同曲を、耳聡いネットユーザーが聞きつけ、曲に合わせた動画を作って投稿したこと。その後、ヒヨコの雄雌を分ける映像を組み合わせた動画や、トイレの男女マークを交互に並べる動画などが作られ、『男女』は盛り上がってゆく。そして同年12月、満を持してEMIミュージック・ジャパンからシングル『男女』がリリース。それから1年以上たった今年に入って再び、動画投稿数や、着うたのダウンロードが増加し始めた。この現象の理由を、太郎のプロモーションを行ってきたEMIミュージック・ジャパンの担当者はこう語る。
「人気再燃の理由としては、楽曲の持つ潜在的パワーと、07年1月にスタートしたニコニコ動画の存在が欠かせません。もともと『男女』に関しては、動画共有サイトの盛り上がりを見て楽曲の持つ可能性に確信を持ち、急遽契約を結んだ経緯があるのです」
太郎メジャーデビューの立役者は、無数のネットユーザーだったということか。しかし、太郎がメジャーデビューを遂げた後も、『男女』を使った映像の投稿は相変わらず続いている。従来ならば、著作権を守るべく違法動画を取り締まってきたレコード会社の側からすれば、それは苦々しい事態のはず。それが、ヒットの理由として自らニコニコ動画の存在をあげるというのは、異例のように聞こえるが……。
「楽曲著作者の太郎から、ひとりでも多くの方に『男女』を届けたいという意向を受けて社内で検討し、『男女』については、利用を制限していません。他の曲であれば、無断利用に関しては厳しく管理していきます」(前出・EMIミュージック・ジャパン担当者)
つまり、今回の人気再燃は、EMIミュージック・ジャパンが『男女』の利用を制限してこなかったことで、ニコニコ動画での再ブレイクが可能になったことが大きな要因のようだ。動画共有サイトと著作権をめぐる最近の大きな動きとしては、4月1日にニコニコ動画とJASRACの間に結ばれた契約があげられる。二者の協議の結果、JASRACが管理する楽曲のニコニコ動画やSMILEVIDEOでの使用に関して、楽曲を直接使用せず、ユーザーが自ら演奏したり歌ったりしている動画に関しては、アップロードを可能とする契約を締結したのだ。これはつまり、『男女』を使った自作動画の中でもよく見られた「歌ってみた」「おどってみた」が認可されるということ。『男女』以外にも、『恋のマイアヒ』など、動画共有サイトが火付け役となって世間に認知されるという流れがここ数年で出てきている。音楽業界としても、その影響力は無視できないということなのだろう。
「動画共有サイトにおける盛り上がりというのは自然発生的なものなので、レコード会社がプロモーションに積極的に利用できるものとは考えていません。ですが、楽曲によっては活用を検討することもあるかと思います」(同)
ちなみに、太郎自身は動画共有サイトに投稿をしたことはないが、自身の楽曲が取り上げられるようになってからはよくのぞいているそうだ。ニコ動などで、ホンモノのアニメーターや歌手が作品を投稿することを「プロの犯行」などと呼んだりするが、あからさまにプロモーション狙いでやったりしたら、逆効果になるだろう。『太郎』に続くのは、案外難しいかも?
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