昨年ブラジルで行われたフューリーFCミドル級GPを制した彼は、同トーナメントでフラービオ・モウラ、ファービオ・ネガォン、ダニエル・アカーシオというブラジル国内のミドル級トップ選手をことごとく、関節技で仕留めている。

選手離脱が目立つBTTに留まり、ムリーロ・ブスタマンチの期待を一身に背負うブラジリアン・ドメスティック最強のMMAファイターは、強烈なテイクダウンとヒールホールドを武器にする最強グラップラーでもある。

同級世界王者アンデウソンが、「まだUFCのトップにある強豪とは戦っていないけど、極めの強さは言うまでもなく、打撃も腕前も日増しに上がっている」と、その実力を認めている。そのトキーニョの対戦相手は、アイヴァン・サラヴェリー。マット・ヒュームの愛弟子で、打・投・極に穴がなく一時はK-1ファイターのMMAコーチを務めていたこともあるベテランだ。

アンデウソン、フィリョとの友好関係があるため、日本マットへの登場が期待されていたトキーニョたが、そんな彼を惜しげもなくアンダーカードに回してしまうほど、贅沢なラインナップが揃ったといえるUFC84。

トキーニョ×サラヴェリー以外にも、ライト級戦ティエリー・エティン×ロブ・エマーソン、クリスチャン・ウォリッシュ×シェーン・ガーウィンのヘビー級戦もマッチアップされている。