ジョルジュ・サンドのお花もハート型に

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フランス人はお金に頼らず、ポジティブに人生を楽しんでいます。今回は幸せなフランス人カップルのエピソードで、みなさんにも幸せをおすそ分けしながら、女性の大敵(?)、ブランド品とのお付き合いの仕方を考えてみたいと思います。

■エンゲージリングを買うのをお手伝い

 ある午後のこと。私はいつものとおり、神楽坂のジョルジュ・サンドにおりました。すると、仲良くしている宝石加工「ガル」の青原さんから、お呼びがかかりました。「ガル」に来店されたフランス人カップルの通訳を、私がおおせつかったというわけです。

 粉のついた手を洗い、していたエプロンを外して、「ガル」のアトリエの奥まった席に急ぐと、男女がちょこりと座っているではありませんか。そして「ボンジュール」とごあいさつ。今回はこのフランス人カップルとの出会いをお話しいたしましょう。
ジョルジュ・サンドのお花もハート型に

 そのフランス人カップルは、男性の名前はジルで、女性はアンヌ。2007年10月からフランス企業の駐在員として、東京勤務が決ったふたりは、居住地として神楽坂を選んだのです。事務手続きと新居の下見がてら町を散策していた彼らは、路地に面したウィンドーの指輪に目を止めました。そして婚約中の彼らは、自分たちの結婚指輪を新生活を始める神楽坂で買うことにしたのです。ベルベットの台に並んだ指輪を、真剣な眼差しで見詰めるふたり。そんな彼らの前には、サイズ見本の束を持った笑顔の青原さん。幸せそうなふたりの門出に、フランス語がお役に立つのならと、喜々とする私がおりました。

 ジルとアンヌが選んだのは、なんの変哲もない14号と10号の銀の指輪。ロジウム加工を施しただけの、シンプルで飽きのこない男性用の指輪を手のひらに乗せて、ためつすがめつのアンヌ。注意しないと見逃してしまいそうに細かいダイヤがはめ込まれている、アンヌの女性用の指輪に見入るジル。注文表にふたりの名前をアルファベットで正確に記しながら、彼らに伝えた値段は2本で2万円。これがかりに20万円だったとしても、いえ200万円だったとしても、指輪の前のジルとアンヌの微笑みは同じ。そう思ったのは、私だけではありませんでした。

 「フランス人って、面白いね。結婚指輪も、あれでいいんですね、フランス人って」そんな青原さんのつぶやきを聞いて、その日1日がいい日だったような気がしたものです。チャンチャン…といきたいところですが、日本人のお嬢さんなら、「どうしてエンゲージリングがブランドものじゃないの!」と頬をふくらませるところなのかしら?(次ページへ続く)


吉村 葉子[著]

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