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【コラム】桜花賞/桜の舞台で華麗に舞う乙女は誰だ!

【コラム】桜花賞/桜の舞台で華麗に舞う乙女は誰だ!
前哨戦のフラワーCを制したブラックエンブレム。桜花賞ではどんな走りを見せてくれるのか?! 写真一覧(2件)
 桜が咲き乱れる光景を見ると、ついにこの季節がやってきたか。という気持ちになるのは私だけではないはずです。そうっ、今週は牝馬クラシック一冠目の桜花賞が開催されます。この時期になるとトレセン内はピリッとした雰囲気に覆われ、特にクラシックへの出走を決めている陣営の緊張感は並々ならぬものがあります。

 私は1982年にリーゼングロスで桜花賞を勝たせていただきました。リーゼングロスは入厩当時から期待していた馬で、牝馬らしからぬ勝負根性を備えた馬でした。ケイコでは私が跨っていたんですが、背中から伝わってくる迫力が他の馬とは違いましたね。“この馬でなら本気でクラシックを狙える”と、あの時感じた興奮は今でも忘れられません。血統的にオークスは距離が長いと思っていたので、何としても桜花賞を獲らせたかったんです。
ただ、これほどの馬を預かると周囲からのプレッシャーが厳しくなるのもまた事実。有力馬を抱える陣営は、そのプレッシャーに打ち勝ち、万全の態勢で愛馬を送り出さなければならないのです。

 さて、今年の桜花賞は例年になく混戦模様と言えるでしょう。そんな中、私が期待しているのがブラックエンブレム。前走のフラワーCは少し掛かる面を見せたものの、きっちり勝利を収め桜花賞への出走を決めました。改めて能力の高さを感じましたね。馬体がどこまで回復しているか気になっていたのですが、この中間での動きを見る限り問題はないようです。

 唯一心配していた初となる関西への長距離輸送も、万全を期し本番の9日前という早い段階で栗東に入厩。この判断について調教師の小島茂之くんは
「この時期の牝馬は長距離輸送で当日の状態がガラッと変わってしまいますからね。最終追い切りを栗東でできるのは間違いなくプラスだと思いますよ」と力強く話してくれました。
このような勇気ある決断が好結果に結びつくことは多々あります。小島くんからは“悔いだけは残したくない”という、強い意志が感じとれましたね。

 競走馬にとって一生に一度しか挑戦できないクラシックは、他のGIとは違う重みを持っています。今年の“桜の女王”を決める戦いは混戦必至。年頃の乙女たちは一体どんなドラマを見せてくれるのでしょうか? 最初から最後まで目の離せない一戦となりそうですね。
(新関 力)

【コラム】桜花賞/桜の舞台で華麗に舞う乙女は誰だ!
新関力…元JRA調教師。82年の桜花賞馬リーゼングロスなど数
   
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