今週のお役立ち情報
【オトコ魂】オトコ達を魅了する「トレカの世界」
サブタイトル野球、プロレス、仮面ライダーカードを集めたことがありますか?
現在30代後半〜40代前半のオトコたちに「仮面ライダーカード」を知っていますか?と尋ねてみると、たいての人は「あー、持ってました!小学生のころにカルビーのおまけで集めていました!」とリアクションする人が多い。
日本におけるいわゆるトレーディングカード(以下トレカと呼ぶ)で最初にブームを巻き起こしたのがこのカルビーだ。1972年〜73年にかけてカルビーが販売した「仮面ライダースナック」に仮面ライダーや怪人のカードがオマケで付けられ(当時はまだトレーディングカードと呼ばれてはいなかったが)このカードには裏面にさまざまなデータが刷り込まれ、ナンバーが付けられるなど現在のスポーツカードやゲームカードに通ずるコレクション的要素が組み込まれていたために、当時の男の子たちはこぞってこのカードを収集した。
その後カルビーは、ウルトラマンカードやプロ野球カード(プロ野球チップス)などいくつものカードを作り続け、1990年代にはまたJリーグカード(Jリーグチップス)で一大ブームを巻き起こすのだが、当時カルビーの社員でこのJリーグカードを企画し、最盛期には一日に100万個の販売実績を上げたこともあるカードの仕掛け人「しゅりんぷ池田」さんにトレカの話を聞いた。
池田さんは自らもアメリカまで行ってカードを買いあさってくるほどのトレーディングカードのコレクターでもあったが、カルビー、エポック社などでカードの企画に携わり、現在はカードについてのコラムを書いたり、ベースボール・マガジン社のスポーツカードの企画などを担当している。
そもそもトレカの歴史は古く、1880年代にアメリカでタバコの売り上げを伸ばすためのおまけとしてベースボールカードを付けたのが始まりとされており、アメリカでは現在でも大リーグカードをはじめさまざまなカードが販売され、トレーディングカードの一大市場が確立されているとのこと。
日本での最初のブームは先に述べたカルビーが作った仮面ライダーカードに始まりプロ野球カード、Jリーグカードなどで、当時コロコロコミックス誌上で「コンプ池田」と名乗っていた池田さんがJリーグカードを「コンプリートする(すべて揃える)ためにトレーディング(交換)する」というトレカの概念をマスコミで紹介し、日本における「トレカの世界」の基礎を作った。
その後、お菓子のオマケではなく「トレーディングカード」という名称でベースボール・マガジン社がスポーツカードを販売し始めるのだが、そこにバンダイなどアニメの市場が参入し、ゲーム機で育った世代にはトレーディングカードゲーム(TCG)が主流になっているようだ。
この日、池田さんの案内で女子プロレスカードの販売とサイン会に同行したがあいにくの雨にも関わらずサイン会会場のビル前には時間前にはすでに何人かの列が出来ていた。
プロレスカードマニアのYさん(40代)は2004年に当時ファンだった全日本女子プロレスの納見佳容が引退するのをキッカケに彼女のプロレスカードを収集し始めたのが始まりで女子プロレスカードを収集し始めたとのこと。
「カード収集の魅力は何といってもセットの中に入っているキスマークカードやメモラを集めるのが楽しい」と言う。メモラとは「メモラビリアカード」と言ってプロ野球のカードであれば選手が着たユニフォームを1〜2cmにカットしたものや、バットの破片などが入っていたり、プロレスカードであれば選手のリストバンドの一部などが入っている特別なカードで、子供ではなく大人がハマる趣味としてこの「特別なカードを集めたい」のマニア心理を刺激するものだ。
Yさんによるとヒールと呼ばれる悪役レスラーで、人前ではサインをしてくれない選手でもひとりになった時を狙うとサインしてくれることがあるとのことでそのカードを持つことがまたオンリーワンの特別感をあおるようだ。ただし、Yさんは実際にリングにプロレスを観に行くことはめったになく、プロレスカードマニアだからといってプロレスマニアとは限らないという。つまり彼らは「収集すること」に情熱を燃やしている様子なのだ。
この日に販売したプロレスカードセットの値段は20パック入り1ボックス8,400円。96種のレギュラーカードと直筆のサインカードが高確率で何枚か入っているらしいが何セットも買っていく人もおり、価格からしてもすでに子供の趣味の領域を超えている。
集めだしたらとことん欲しくなる中毒症状にかかった人は限りなくお金をかけてドツボにハマって収集してしまうのだろう。子供の頃に永谷園の東海道五十三次のカードを20枚集めてもらったセットを宝箱に入れて長く持っていた筆者にはよく分かる気がする。
その数日後、トレーディングカードショップ「ミント」の主催で秋葉原で行われていた「トレーディングカードショー」を覗いてみるとやはりYさんと遭遇し、聞くと不足のカードを探すために朝から会場に来ていたという。ミント営業部の上條さんに話を聞くと日本人選手が大リーグに大勢移籍して以来、今は大リーグカードが人気で、やはり現実のスポーツが活況を呈するとそのカードの売り上げも上がるとのことで業界とカードの売り上げは連動しているとのこと。アルドル系のカードなども根強くあるにはあるが、やはりスポーツカードほどの活気はないようだ。
カルビー入社で社会人になって以来ずっとこのカード業界に携わってきたしゅりんぷ池田さんによると、現在のカード業界は大人のマニアがお金をかけて収集し、さらに価値のある高価なカードを追ってトレードしていく大人の趣味になっており、そんなマニアによって支えられてもいるという。
もちろん彼自身がカードの企画に携わりそんなトレカの世界を作りあげてきた張本人でもあるが、彼にとってはお菓子のオマケだった頃に子供たちひとりひとりが少ない小遣いで一枚ずつ買ってカードを集めていく悦びを味わってくれていたころが懐かしいという。
情報が的確に得られるようになり、欲しいカードがすぐにインターネットで探せる時代だ。それでもなおカードショーの会場にわざわざ足を運び、真ん中の交渉台でマニア同士カードをトレーディングしていたのはやはり30代に見えるオトコたちだった。
4月20日にはまた東京ドームでベースボール・マガジン社主催の大きなスポーツカードショーが開催される。自分のカードファイルに足りないカードがある人はぜひここで手持ちのカードとトレードしてカードファイルをコンプリートして下さい。(長谷川 薫)
・スポーツカードショー
・しゅりんぷ池田のひとくちblog
・トレーディングカードショップ「ミント」
■こだわるオトコ達
・靴1足が100万円、携帯ストラップが30万円!渋谷に富裕層向けショップがオープン
・ ”蕎麦vsうどん”に籠めるオトコのコダワリ
・オトコの料理はパフォーマンス!
・30代に盆栽マニアが増えている?
現在30代後半〜40代前半のオトコたちに「仮面ライダーカード」を知っていますか?と尋ねてみると、たいての人は「あー、持ってました!小学生のころにカルビーのおまけで集めていました!」とリアクションする人が多い。
日本におけるいわゆるトレーディングカード(以下トレカと呼ぶ)で最初にブームを巻き起こしたのがこのカルビーだ。1972年〜73年にかけてカルビーが販売した「仮面ライダースナック」に仮面ライダーや怪人のカードがオマケで付けられ(当時はまだトレーディングカードと呼ばれてはいなかったが)このカードには裏面にさまざまなデータが刷り込まれ、ナンバーが付けられるなど現在のスポーツカードやゲームカードに通ずるコレクション的要素が組み込まれていたために、当時の男の子たちはこぞってこのカードを収集した。
その後カルビーは、ウルトラマンカードやプロ野球カード(プロ野球チップス)などいくつものカードを作り続け、1990年代にはまたJリーグカード(Jリーグチップス)で一大ブームを巻き起こすのだが、当時カルビーの社員でこのJリーグカードを企画し、最盛期には一日に100万個の販売実績を上げたこともあるカードの仕掛け人「しゅりんぷ池田」さんにトレカの話を聞いた。
池田さんは自らもアメリカまで行ってカードを買いあさってくるほどのトレーディングカードのコレクターでもあったが、カルビー、エポック社などでカードの企画に携わり、現在はカードについてのコラムを書いたり、ベースボール・マガジン社のスポーツカードの企画などを担当している。
そもそもトレカの歴史は古く、1880年代にアメリカでタバコの売り上げを伸ばすためのおまけとしてベースボールカードを付けたのが始まりとされており、アメリカでは現在でも大リーグカードをはじめさまざまなカードが販売され、トレーディングカードの一大市場が確立されているとのこと。
日本での最初のブームは先に述べたカルビーが作った仮面ライダーカードに始まりプロ野球カード、Jリーグカードなどで、当時コロコロコミックス誌上で「コンプ池田」と名乗っていた池田さんがJリーグカードを「コンプリートする(すべて揃える)ためにトレーディング(交換)する」というトレカの概念をマスコミで紹介し、日本における「トレカの世界」の基礎を作った。
その後、お菓子のオマケではなく「トレーディングカード」という名称でベースボール・マガジン社がスポーツカードを販売し始めるのだが、そこにバンダイなどアニメの市場が参入し、ゲーム機で育った世代にはトレーディングカードゲーム(TCG)が主流になっているようだ。
この日、池田さんの案内で女子プロレスカードの販売とサイン会に同行したがあいにくの雨にも関わらずサイン会会場のビル前には時間前にはすでに何人かの列が出来ていた。
プロレスカードマニアのYさん(40代)は2004年に当時ファンだった全日本女子プロレスの納見佳容が引退するのをキッカケに彼女のプロレスカードを収集し始めたのが始まりで女子プロレスカードを収集し始めたとのこと。
「カード収集の魅力は何といってもセットの中に入っているキスマークカードやメモラを集めるのが楽しい」と言う。メモラとは「メモラビリアカード」と言ってプロ野球のカードであれば選手が着たユニフォームを1〜2cmにカットしたものや、バットの破片などが入っていたり、プロレスカードであれば選手のリストバンドの一部などが入っている特別なカードで、子供ではなく大人がハマる趣味としてこの「特別なカードを集めたい」のマニア心理を刺激するものだ。
Yさんによるとヒールと呼ばれる悪役レスラーで、人前ではサインをしてくれない選手でもひとりになった時を狙うとサインしてくれることがあるとのことでそのカードを持つことがまたオンリーワンの特別感をあおるようだ。ただし、Yさんは実際にリングにプロレスを観に行くことはめったになく、プロレスカードマニアだからといってプロレスマニアとは限らないという。つまり彼らは「収集すること」に情熱を燃やしている様子なのだ。
この日に販売したプロレスカードセットの値段は20パック入り1ボックス8,400円。96種のレギュラーカードと直筆のサインカードが高確率で何枚か入っているらしいが何セットも買っていく人もおり、価格からしてもすでに子供の趣味の領域を超えている。
集めだしたらとことん欲しくなる中毒症状にかかった人は限りなくお金をかけてドツボにハマって収集してしまうのだろう。子供の頃に永谷園の東海道五十三次のカードを20枚集めてもらったセットを宝箱に入れて長く持っていた筆者にはよく分かる気がする。
その数日後、トレーディングカードショップ「ミント」の主催で秋葉原で行われていた「トレーディングカードショー」を覗いてみるとやはりYさんと遭遇し、聞くと不足のカードを探すために朝から会場に来ていたという。ミント営業部の上條さんに話を聞くと日本人選手が大リーグに大勢移籍して以来、今は大リーグカードが人気で、やはり現実のスポーツが活況を呈するとそのカードの売り上げも上がるとのことで業界とカードの売り上げは連動しているとのこと。アルドル系のカードなども根強くあるにはあるが、やはりスポーツカードほどの活気はないようだ。
カルビー入社で社会人になって以来ずっとこのカード業界に携わってきたしゅりんぷ池田さんによると、現在のカード業界は大人のマニアがお金をかけて収集し、さらに価値のある高価なカードを追ってトレードしていく大人の趣味になっており、そんなマニアによって支えられてもいるという。
もちろん彼自身がカードの企画に携わりそんなトレカの世界を作りあげてきた張本人でもあるが、彼にとってはお菓子のオマケだった頃に子供たちひとりひとりが少ない小遣いで一枚ずつ買ってカードを集めていく悦びを味わってくれていたころが懐かしいという。
情報が的確に得られるようになり、欲しいカードがすぐにインターネットで探せる時代だ。それでもなおカードショーの会場にわざわざ足を運び、真ん中の交渉台でマニア同士カードをトレーディングしていたのはやはり30代に見えるオトコたちだった。
4月20日にはまた東京ドームでベースボール・マガジン社主催の大きなスポーツカードショーが開催される。自分のカードファイルに足りないカードがある人はぜひここで手持ちのカードとトレードしてカードファイルをコンプリートして下さい。(長谷川 薫)
・スポーツカードショー
・しゅりんぷ池田のひとくちblog
・トレーディングカードショップ「ミント」
■こだわるオトコ達
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