横綱・朝青龍にまたしても非難の声が挙がっている。春場所で負ったとされる、左ふくらはぎの肉離れが判明した朝青龍は、5日の藤沢巡業で朝稽古を欠席。その罪滅ぼしなのか、同巡業ではファンサービスに懸命になっていた。

しかし、8日放送のテレビ朝日系、朝の情報番組『やじうまプラス』でインタビューに答えた朝青龍は、「相撲が取れない状況なので、(ファンサービスに)頑張りたい」と真摯に語りながらも、実際のファンサービスでは、ファンの目前で大笑いし、マスコミのカメラを取り上げては自ら撮影してふざけてみせるなど、その姿勢に疑問の声も少なくない。

同番組の取材で見解を聞かれた東京相撲記者クラブ会友、杉山邦博氏は、朝青龍の行動について「ちょっと軽いんじゃないかと言われても仕方ない。(歴代の横綱は)そういうことは絶対になかったと思う」と話すや、怒りが込上げてきたのか、その口調はだんだん強くなり「巡業にはついてくるのに、朝稽古には出てこない」と不満を述べた。

また、杉山氏以上に強く怒りを露にしたのは、元大相撲力士の龍虎だ。同番組に電話出演をすると、のっけからエンジン全開。「稽古を見せるのが仕事。こんな横綱はじめて。あっちが痛い、こっちが痛いって、(横綱を)履き違えているんじゃないですか?」と怒りをぶちまけた。

巡業には同行しても、稽古はしない朝青龍の姿勢について聞かれると「自分が楽だからでしょ?」と一蹴。最後は、「稽古できないなら治療に帰らないと。彼が(現役で)元気のうちに気がついてほしいんですよ」と苦言を呈した。
【Sports Watch】