今週のお役立ち情報
【オトコ魂】ALWAYS・あの日に帰りたい大人たち
「ALWAYS 三丁目の夕日」(東宝)は2005年11月に公開され、興収35億円、観客動員数284万人のヒットとなり、その続編「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(東宝)も昨年11月に公開以来、今年2008年の3月には370万人を突破するというロングランを続けている。そして「三丁目の夕日」という言葉は昭和のノスタルジーを代表するキーワードのひとつとしてすでに定着している感がある。
映画のストーリーとCGでのリアルな再現風景に感涙した人も多いと思うが、この映画は単に団塊の世代のノスタルジーに止まらず、舞台設定の昭和32〜33年にはまだ生まれていなかった現在20代〜40代の人たちにも受けているという。
「昭和」という時代に子供時代を過ごした30代〜50代にとっては「良き時代」「良き家族」に向けてのオマージュになっているところが受けているのだろうが、なぜ昭和の記憶が無い20代の若者にまでこの映画が受けているだろうか?おそらく「三丁目の夕日」はひとりひとりの心の中にある、なつかしい「日本の原風景」を具体的な映像にして見せたものなのだろう。経験がある人は懐かしく、経験が無い人もそれなりに懐かしく見えるというから、そこがおもしろい。
ところで、主力となっている30代〜50代観客層の郷愁をさらに駆り立てるのが下北沢にある駄菓子屋、「悪童処(わるがきサロン)」だ。昨年秋には映画とタイアップして世田谷の商店街が企画した懐かしい昭和ストリートのグッズを景品として供出した店で、下北沢の一角に50年の長きに渡って知る人ぞ知る「正統派駄菓子屋」として君臨している。
「続・三丁目の夕日」で再度感涙したついでに店を訪ねようと思ったがこの「駄菓子屋」、夜しか開いていない。「駄菓子屋」なのに夜しか開いていないとはどういうことだ?と、改めて春の宵に訪ねてみた。
店は、昭和30年代のものと思しき懐かしいメンコや着せ替え人形の貴重なシートやブリキのおもちゃで溢れて居る。しかもその貴重な着せ替え人形シートを惜しげもなく下敷きにして古いブリキのおもちゃが小さなショウウィンドウに飾ってあり、店の前には小さなおもちゃ入りのダンボールが山積み状態。店内は人ひとりが通れるほどの狭い通路を挟んで、両脇の棚にありとあらゆる駄菓子とおもちゃとそれを収納してある箱が並んでいる。いわゆる鰻の寝床型店舗。ちょっと体格の良いお客が入ってきて奥まで行こうとすると、「皆さ〜ん、一度全員カニ歩きで店の外に出ましょう」と言いたくなる狭さだ。それこそ「三丁目の夕日」をリアルに生きてきた東久条さんはここで50年間駄菓子屋を営んでいる悪童の親玉だ。シニカルな弁舌が冴える昔の秀才タイプだが、毎日ブログを更新しきちんと時代を捉えて的を得た批判をされるため、一言一言に思わず感心し尊敬してしまう。親切にいろいろと秘蔵品を出して見せて下さった。
「悪童処(わるがきサロン)」は、大人の駄菓子屋と称しているとおり、夕方6時にならないと開店しない。時には店主の気まぐれで店が開く時間は7時になったり、8時になったりもする。
営業時間は明け方までの深夜営業だ。お客さんはサラリーマンがいちばん多いとのことで、この日もOLと思しき女性が東久条さんと友達のような会話をしていた。話を聞くと常連とのことで、やはり30代だ。「三丁目の夕日」を何回か観たとのことなので、「昭和30年代にはまだ生まれていませんよね?あの映画やこの店のどこがいいのですか?」と、尋ねると、「知らない時代なのに、なんだか懐かしいんですよね〜・・・」とのこと。
やはり昭和30年代の記憶は持たなくとも彼女も「日本の原風景」を心の中に持っているのだろう。
話を聞きながら一緒に棚に並んだ懐かしいオレンジラムネを食べ、東久条さんが奥から出してきた懐かしい紐付き飴や棚から下ろしてくれたブリキの蛇独楽などで盛り上がって遊んでいるうちにすっかり時を忘れて気がついたらすでに10時をまわっていた。
ここを訪れる大人のお客の多くが、こんな風に長い時間を過ごして、遊んで帰るらしい。その間、子供のお客はひとりも現れず、店に入ってきたお客は大人だけ。しかもお客が来るたびに懐かしいおもちゃで盛り上がり、まさにここは大人の駄菓子屋「悪童処(わるがきサロン)」だと納得。
収穫品の懐かしいおもちゃとオレンジラムネとオレンジガムをおじさんに袋に入れてもらって帰途に着き、下北沢の駅に立った途端に自分の歳を思い出し夢から覚めたような気がしたが、こんな調子で常連のサラリーマンは現実と少しかけ離れたあの店に時々立ち寄りたくなるのだろう。営業成績や、売り上げや、抱えている家族・・。現実は現実として受け入れていても、宿題とメンコと晩御飯のおかずのことだけ考えていればよかった時代に気持ちが戻ると癒されるに違いない。
夜が遅い芸能人の中にもファンが多く、某IT企業の社長とウワサになったHちゃんもしょっちゅう来店して遊んでいたとのこと。力道山のメンコが欲しくなったら、ぜひ夜中に下北沢の「悪童処(わるがきサロン)」を訪ねてみてください。もしかしたら、あなた自身の「三丁目の夕日」に会えるかもしれませんよ?(長谷川 薫)
■関連リンク
・悪童処(わるがきサロン)京王沿線ニュースより
・「ALWAYS 続・三丁目の夕日
■オトコの気になる話題
・自分だけの「大人の隠れ家」を探すヒント
・オトコのための混浴温泉マナー
・オトコの”ヒゲ”はモテる?
・若き富裕層はパーティを開くのが趣味
映画のストーリーとCGでのリアルな再現風景に感涙した人も多いと思うが、この映画は単に団塊の世代のノスタルジーに止まらず、舞台設定の昭和32〜33年にはまだ生まれていなかった現在20代〜40代の人たちにも受けているという。
「昭和」という時代に子供時代を過ごした30代〜50代にとっては「良き時代」「良き家族」に向けてのオマージュになっているところが受けているのだろうが、なぜ昭和の記憶が無い20代の若者にまでこの映画が受けているだろうか?おそらく「三丁目の夕日」はひとりひとりの心の中にある、なつかしい「日本の原風景」を具体的な映像にして見せたものなのだろう。経験がある人は懐かしく、経験が無い人もそれなりに懐かしく見えるというから、そこがおもしろい。
ところで、主力となっている30代〜50代観客層の郷愁をさらに駆り立てるのが下北沢にある駄菓子屋、「悪童処(わるがきサロン)」だ。昨年秋には映画とタイアップして世田谷の商店街が企画した懐かしい昭和ストリートのグッズを景品として供出した店で、下北沢の一角に50年の長きに渡って知る人ぞ知る「正統派駄菓子屋」として君臨している。
「続・三丁目の夕日」で再度感涙したついでに店を訪ねようと思ったがこの「駄菓子屋」、夜しか開いていない。「駄菓子屋」なのに夜しか開いていないとはどういうことだ?と、改めて春の宵に訪ねてみた。
店は、昭和30年代のものと思しき懐かしいメンコや着せ替え人形の貴重なシートやブリキのおもちゃで溢れて居る。しかもその貴重な着せ替え人形シートを惜しげもなく下敷きにして古いブリキのおもちゃが小さなショウウィンドウに飾ってあり、店の前には小さなおもちゃ入りのダンボールが山積み状態。店内は人ひとりが通れるほどの狭い通路を挟んで、両脇の棚にありとあらゆる駄菓子とおもちゃとそれを収納してある箱が並んでいる。いわゆる鰻の寝床型店舗。ちょっと体格の良いお客が入ってきて奥まで行こうとすると、「皆さ〜ん、一度全員カニ歩きで店の外に出ましょう」と言いたくなる狭さだ。それこそ「三丁目の夕日」をリアルに生きてきた東久条さんはここで50年間駄菓子屋を営んでいる悪童の親玉だ。シニカルな弁舌が冴える昔の秀才タイプだが、毎日ブログを更新しきちんと時代を捉えて的を得た批判をされるため、一言一言に思わず感心し尊敬してしまう。親切にいろいろと秘蔵品を出して見せて下さった。
「悪童処(わるがきサロン)」は、大人の駄菓子屋と称しているとおり、夕方6時にならないと開店しない。時には店主の気まぐれで店が開く時間は7時になったり、8時になったりもする。
営業時間は明け方までの深夜営業だ。お客さんはサラリーマンがいちばん多いとのことで、この日もOLと思しき女性が東久条さんと友達のような会話をしていた。話を聞くと常連とのことで、やはり30代だ。「三丁目の夕日」を何回か観たとのことなので、「昭和30年代にはまだ生まれていませんよね?あの映画やこの店のどこがいいのですか?」と、尋ねると、「知らない時代なのに、なんだか懐かしいんですよね〜・・・」とのこと。
やはり昭和30年代の記憶は持たなくとも彼女も「日本の原風景」を心の中に持っているのだろう。
話を聞きながら一緒に棚に並んだ懐かしいオレンジラムネを食べ、東久条さんが奥から出してきた懐かしい紐付き飴や棚から下ろしてくれたブリキの蛇独楽などで盛り上がって遊んでいるうちにすっかり時を忘れて気がついたらすでに10時をまわっていた。
ここを訪れる大人のお客の多くが、こんな風に長い時間を過ごして、遊んで帰るらしい。その間、子供のお客はひとりも現れず、店に入ってきたお客は大人だけ。しかもお客が来るたびに懐かしいおもちゃで盛り上がり、まさにここは大人の駄菓子屋「悪童処(わるがきサロン)」だと納得。
収穫品の懐かしいおもちゃとオレンジラムネとオレンジガムをおじさんに袋に入れてもらって帰途に着き、下北沢の駅に立った途端に自分の歳を思い出し夢から覚めたような気がしたが、こんな調子で常連のサラリーマンは現実と少しかけ離れたあの店に時々立ち寄りたくなるのだろう。営業成績や、売り上げや、抱えている家族・・。現実は現実として受け入れていても、宿題とメンコと晩御飯のおかずのことだけ考えていればよかった時代に気持ちが戻ると癒されるに違いない。
夜が遅い芸能人の中にもファンが多く、某IT企業の社長とウワサになったHちゃんもしょっちゅう来店して遊んでいたとのこと。力道山のメンコが欲しくなったら、ぜひ夜中に下北沢の「悪童処(わるがきサロン)」を訪ねてみてください。もしかしたら、あなた自身の「三丁目の夕日」に会えるかもしれませんよ?(長谷川 薫)
■関連リンク
・悪童処(わるがきサロン)京王沿線ニュースより
・「ALWAYS 続・三丁目の夕日
■オトコの気になる話題
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