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【独女通信】ブログを笑われ、SNS離れに

2008年04月12日14時00分 / 提供:独女通信

独女通信
【独女通信】ブログを笑われ、SNS離れに
 自宅に戻り、いつものように某SNSサイトにアクセスした久子(29歳)さんは、見知らぬIDの閲覧履歴が毎日のように残されていることに気がついた。不審に思い、そのIDのページを訪れてみると、なんとIDの主は取引先の女性。彼女には、自分のIDどころかSNSに参加していることも話していなかった。一体これはどういうことか?

「彼女を問いただすと、うちの社内の後輩から私のIDを教えてもらったって言うんです。だけど会社の人間にIDを伝えた覚えはないし……。色々と調べた結果、インターネットに詳しい後輩が検索機能を使って私のIDを突き止め、周囲に広めていたということがわかりました」

 後輩たちは、閲覧履歴を残さないような裏技的手段を使って、ブログを覗き見していたのだという。元彼とのいざこざ、仕事のグチ、転職を考えていること。赤裸々な心情を記したブログは、プライベートな友人に発信しているつもりの内容だった。公開していたプロフィールや所属するコミュニティから素性がばれるなんて想像もしていなかったこと。SNS上では、ひとたび気を緩めれば公私別にしていた人間関係の垣根があっけなく崩れ去ることを、久子さんは思い知った。

「職場では姉御肌キャラなので、素の自分とギャップがある。後輩たちはそれを見て私のことを笑っていたかと思うと、もうブログに本音を書くことはできませんよね。退会するのも悔しいので続けてはいますが、日記に書くのは誰に読まれてもよいような内容ばかり。親しい友人同士で、ときにはディープな話題を楽しむのがSNSの醍醐味だったのに、面白みがなくなってきました」

 毎日仕事が忙しく、プライベートな時間もままならない。そんな独女たちにとって、mixiなどのSNSは友人関係を維持するための貴重なツールだ。が、その一方でSNS内での人間関係や個人情報の漏洩を気に病み、次第にSNSから距離を置き始めている独女も増えつつある。

「マイミクが増えすぎて、どうでもよいことしか書けなくなってしまった」と話すのは、mixi歴4年の悦子さん(32歳)。IDを教えあうことに抵抗がなかったため、名刺交換程度の知人から家族まで、さまざまなジャンルの人間がマイミクに名を連ねるようになってしまった。次第に本音が書きにくくなり、最近のブログの内容は、ランチやドラマの感想といった些細なネタばかり。内容が浅いためかコメントの数も減り、自然とSNSから遠ざかってしまったという。

「一番楽しかったのは3年くらい前、世間的にmixiが盛り上がっていた頃だったように思います。同級生と再会できたり、知人たちのプライベートがうかがい知れたりしたので、1日に何度もアクセスしていましたね。現在は3日に1度見るか見ないか。変わらずハイペースで更新している人もいるけど、周囲の更新頻度は明らかに減っています。書く楽しみも見る楽しみも少なくなってきたのが残念」

 昨年配信されたRBB TODAYの『「ミニブロガーは人なつっこい?」「SNSはお疲れ気味?」〜NTTアド、SNSとミニブログの実態調査』によれば、SNSの利用頻度は減少傾向にあり、その理由として「足あとが残る」「リアルな付き合い」といった部分が、実際には読む側・書く側に圧迫感・負担感 (いわゆる“SNS疲れ”) を与えているからだとされている。

「本来分けるべきである人間関係が、SNS上では『友達』というくくりで一括されてしまっているのが、SNS離れの一因にある」と話すのは、IT関係者のKさん。

「たとえば、恋愛の話は友人同士でするものであって、家族やそれほど親しくない人間に語るものではありませんよね。現実世界では、話す相手によって話題や自分のキャラクターを変えるものですが、SNSでは人間関係の距離はすべて同一。ですから、ネット上での『友人』が増えれば増えるほど、本音が書きづらくなるのは当然の話なんです。最初から(mixiの場合なら)マイミクに加える人間を厳選するなどの手立てをとっていればよかったのですが、そうした人は少ないのが現状。今後SNSは、仕事用、プライベート用、家族用など人間関係の枠ごとに使い分けられるようになるのではないでしょうか」

 最初は仲間内で回していた交換日記が、次第に親から先生までがメンバーになってしまうイメージであろうか。日記が誰もが手にすることのできる「回覧板」と化してしまったとき、興味は一気に失われてしまうだろう。楽しいばかりだったSNSに、今、変化が求められている。(来布十和)

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