太陽を観測するNASAのSTEREO衛星が、2007年5月19日に発生した太陽の表面を走る太陽津波の様子を撮影したそうです。津波はダブリン・トリニティ・カレッジの天体物理学研究チームによって観測されました。

この太陽津波のエネルギーは、全世界が使用するエネルギーの約20億年分に相当するそうで、まさに天文学的な動きになっています。

詳細は以下から。BBC NEWS Science-Nature First movie of 'tsunami' on Sun


TCD Astrophysics Tsunami blasts across Sun

30分で約100万km先まで到達した太陽津波。


太陽津波はフレアに伴うコロナ質量放出などの爆発によって発生する衝撃波で形成されるもので水は含まれていないそうです。今回撮影された太陽津波は最初の爆発から20分後に最高速度に達し、35分後に消えました。ダブリン・トリニティ・カレッジのDavid Long氏は「爆発によって解放されるエネルギーは驚異的で、世界で使われるエネルギーの約20億年分に相当する」と述べています。

太陽津波のイメージ映像。
YouTube - tsunami trigger


・関連記事
紫外線画像で見る太陽の真の姿 - GIGAZINE

太陽光電池で飛行するNASA製航空機「Helios」 - GIGAZINE

リアルタイムに太陽の状態を知るフリーソフト「Solar Weather Browser」 - GIGAZINE

いろんな星の大きさを比較した画像 - GIGAZINE

記事全文へ