■第10試合 ウェルター級/5分3R
チアゴ・アウベス vs カロ・パリシャン
○[2R34秒/TKO]×

開始から、パリシャンの右ストレート、続いて両者の右の拳が交錯する。パリシャンは直後に組みつきテイクダウン、パリシャンの胸を押し戻し、立ち上がりたいアウベスだが、パリシャンは首を押して立たせない。それでもケージを背にして、何とか立ち上がることに成功したアウベスは、スタンドでは距離をとってカウンター狙いに徹する。

意外にもスタンドの打撃で互角に渡り合うパリシャンは、右ストレートをヒットさせ、低いタックルでテイクダウンを狙う。腰を引きケージにもたれながら、この試みを阻止したアウベスは、再び距離を取ると、ローからフック、スピード感溢れるハイキックを見舞っていく。このハイは空振りに終わったが、続いてミドルから右ストレートを二度にわたり、パリシャンの顔にヒットさせる。

それでも組みつくことに成功したパリシャンは、投げの態勢に踏み応えようとしたアウベスへ逆に左フックを見舞う。様子見のなかにも、得意技を繰り出し合った1Rが終了した。

2R、前進しパンチを放つ両者。組みつきにきたパリシャンを首相撲で捉えようとするアウベス。態勢を低くし、かまわずテイクダウンを狙ったパリシャンだったが、ここでアウベスのヒザ蹴りが彼の顔面を捉える。しゃがみ込むような形でキャンバスに手をついたパリシャンがアウベスのパンチを4発浴びたところで、レフェリーが両者の間に割って入る。

一瞬の勝機を逃さなかったアウベスが2R34秒でTKO勝ち、神の階級のトップの地位を確定する勝利を手にした。

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