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公立中高一貫校は、教育の機会均等を実現するか


 首都圏では中学校から私立に通う子どもは珍しくない。東京都の調べでは都内の小学校を卒業後、私立中学等へ進学する率は2002年度に16パーセントを超え、その後もほぼ毎年増加している。また、延べ応募人員についても1999年に約10万件を突破してから毎年伸び続けている。

「首都圏の中学受験者数は増加していると感じています。東京や神奈川だけでなく千葉、埼玉にまで、増加の傾向は及んでいます」(大手進学予備校関係者)

 首都圏私立中学の難関校としては、男子御三家(開成、麻布、武蔵)のほか、駒場東邦などが有名。女子では御三家の桜蔭、女子学院、雙葉などがおなじみだ。ここ数年ブームが過熱し、私立中受験者は増え続けてきた。

 だが、2008年度は、開成、武蔵、駒場東邦は前年と比べ受験者数が減っている。隔年で増減する範囲内という見方もできるが、03年ごろの伸び率と比べ、熱は落ち着いてきたといえそうだ。

 その一方で、中学受験に新たな人気校が出現している。それは、ここ2、3年で設立数が増えている公立の中高一貫校だ。

 大学受験に有利だとされている中高一貫教育を、公立校の授業料で安価に受けられるところも保護者には嬉しい。06年に設立された千代田区立九段中等教育学校は10.31倍、今年新設された立川国際中等教育は14.54倍、千葉県立千葉中学校ではなんと27.1倍と、倍率が10倍を超える学校もある。私立名門中学の応募倍率が2倍から3倍程度であることと比較すると、人気は格段に高い(注2)。

 そもそも、私立中高一貫校に人気が集まった背景には、公立校への不信感がある。いじめ、不登校などに加えて、ゆとり教育による学力低下の問題が大きかった。なかでも、毎年雑誌等で発表される東大合格者の高校別ランキングでは私立校ばかりが名を連ね、かつてトップ合格者数を誇った都立日比谷高校などは、数年前まで20位内にすら入ることはなくなっていた。


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