【気になるトレンド用語】スーパー3Gで大容量データ通信もサクサク?
2008年04月03日10時00分 / 提供:ITライフハック
高機能化が進む携帯電話ですが、ケータイアプリや動画配信など扱うデータも大容量となり通信速度の向上が求められています。
現在利用されている高速な通信サービスは、NTTドコモのFOMA High Speedやソフトバンクの3G High Speedで下り最大3.6Mbps、イーモバイルの最速のデータ通信端末でも7.2Mbpsです。
ところが3月26日、NTTドコモからスーパー3Gによる屋外での実証実験で下り最大250Mbpsのパケット通信に成功したと発表されました。現在の通信速度をはるかに超える速度です。
今回は、“スーパー3G”について見てみましょう。
■スーパー3Gって何が違うの?
3Gとは、第3世代携帯電話(W-CDMA)のことで、現在普及している携帯電話の多くは3Gです。HSDPA(※1)と呼ばれるデータ通信時の下り速度が向上しているタイプは、3.5Gと呼ばれています。そして、2010年移行には4Gの導入が控えています。
実は、今回のテーマであるスーパー3Gは、3.5Gと4Gの橋渡しをする規格で、技術的には4Gに近いことから3.9Gとも呼ばれています。
スーパー3Gは、従来のW-CDMAを拡張した技術であるHSDPAやHSUPA(※2)をさらに進化させた高速なデータ通信仕様です。下り100Mbps以上、上り50Mbps以上の高速通信を目指して、W-CDMA方式の標準化団体3GPP(※3)によってLTE(Long Term Evolution)という呼称で標準化が進められてきました。スーパー3Gでは、データ通信速度の高速化だけでなく、接続遅延の短縮や周波数利用効率の向上も可能となります。
※1:HADPA
High-Speed Downlink Packet Accessの略称。パケット通信の高速化への要求に対応するために3GPPでW-CDMAの発展型として標準化された下りの通信速度を向上させる技術です。理論上は下り最大14Mbpsの高速通信が可能です。
※2:HSUPA
High-Speed Uplink Packet Accessの略称。パケット通信の高速化への要求に対応するために3GPPでW-CDMAの発展型として標準化された下りの通信速度を向上させる技術です。理論上は、上り最大5.7Mbpsの高速通信が可能です。
※3:3GPP
3rd Generation Partnership Projectの略称。IMT-2000 W-CDMAの詳細な仕様を作成するパートナーシッププロジェクトです。各国地域の標準化組織が、3GPPで作成された仕様を各国・地域共通の標準規格としています。世界の主要な移動体通信関係会社や団体が加盟しています。
■ドコモ 下り最大250Mbpsを達成
NTTドコモは、2008年2月から開始していた屋外でのスーパー3Gシステムの実証実験で、下り250Mbpsのパケット信号の伝送に成功したことを発表しました。
今回の実験では、4本の送受信アンテナによる4×4MIMO(※4)を用いて、LTE標準仕様の片方向の最大帯域幅である20MHzを使って実施されました。
結果、理論上の最大速度である300Mbpsに対して250Mbpsを記録しました。実験の詳細は2008年4月1日から米国・ラスベガスにて開催される「CTIA Wireless 2008」にて紹介される予定です。
NTTドコモでは、2009年にスーパー3Gの技術を完成させ、2010年には商用展開することを目指しています。
この計画には、以下のような国内外の主要ベンダーが参加しています。
・国内・・・NEC、富士通、パナソニック モバイルコミュニケーションズなど
・国外・・・エリクソン(スウェーデン)、ノキア・シーメンス・ネットワークス(フィンランド)、アルカテル・ルーセント(フランス)など
※4:MIMO
Multiple-Input Multiple-Outputの略称。同一時刻、同一周波数を用いて、複数のアンテナから異なる信号を送受信する技術です。
■なぜ、“4G”の前に“スーパー3G”が必要なのか
3.9Gとも呼ばれるスーパー3Gは、4Gの候補となっている技術を先行して取り入れています。
具体的には、広域化によるマルチパス発生での相互干渉を防ぐVSF-OFCDMや周波数の利用効率を向上させるMIMOやSDMAなどのアンテナ技術、下り方向の偏重方式であるOFDM等の技術です。
3Gと同じ周波数帯、周波数帯域幅に導入できるため新たなインフラ整備が不要、既存基地局の改良で導入ができます。スーパー3Gは、技術的には4Gに近いため、3Gから4Gへ移行するよりもスーパー3Gを介した方が4Gへの移行もスムーズに行えるというわけです。
■こちらもオススメ!気になるトレンド用語
・癒されたい女性が憧れる「枯れ専」とは
・テレビでは論じられないB-CASタブーってなに
・北京五輪に影を落とすチベット紛争の中心ダライ・ラマ
・G-SHOCK 綾波モデルが復活! 綾波モデルって?
・どのパソコンでもメールチェックができるWebメールって何
・気になるトレンド用語 バックナンバー
現在利用されている高速な通信サービスは、NTTドコモのFOMA High Speedやソフトバンクの3G High Speedで下り最大3.6Mbps、イーモバイルの最速のデータ通信端末でも7.2Mbpsです。
ところが3月26日、NTTドコモからスーパー3Gによる屋外での実証実験で下り最大250Mbpsのパケット通信に成功したと発表されました。現在の通信速度をはるかに超える速度です。
今回は、“スーパー3G”について見てみましょう。
■スーパー3Gって何が違うの?
3Gとは、第3世代携帯電話(W-CDMA)のことで、現在普及している携帯電話の多くは3Gです。HSDPA(※1)と呼ばれるデータ通信時の下り速度が向上しているタイプは、3.5Gと呼ばれています。そして、2010年移行には4Gの導入が控えています。
実は、今回のテーマであるスーパー3Gは、3.5Gと4Gの橋渡しをする規格で、技術的には4Gに近いことから3.9Gとも呼ばれています。
スーパー3Gは、従来のW-CDMAを拡張した技術であるHSDPAやHSUPA(※2)をさらに進化させた高速なデータ通信仕様です。下り100Mbps以上、上り50Mbps以上の高速通信を目指して、W-CDMA方式の標準化団体3GPP(※3)によってLTE(Long Term Evolution)という呼称で標準化が進められてきました。スーパー3Gでは、データ通信速度の高速化だけでなく、接続遅延の短縮や周波数利用効率の向上も可能となります。
※1:HADPA
High-Speed Downlink Packet Accessの略称。パケット通信の高速化への要求に対応するために3GPPでW-CDMAの発展型として標準化された下りの通信速度を向上させる技術です。理論上は下り最大14Mbpsの高速通信が可能です。
※2:HSUPA
High-Speed Uplink Packet Accessの略称。パケット通信の高速化への要求に対応するために3GPPでW-CDMAの発展型として標準化された下りの通信速度を向上させる技術です。理論上は、上り最大5.7Mbpsの高速通信が可能です。
※3:3GPP
3rd Generation Partnership Projectの略称。IMT-2000 W-CDMAの詳細な仕様を作成するパートナーシッププロジェクトです。各国地域の標準化組織が、3GPPで作成された仕様を各国・地域共通の標準規格としています。世界の主要な移動体通信関係会社や団体が加盟しています。
■ドコモ 下り最大250Mbpsを達成
NTTドコモは、2008年2月から開始していた屋外でのスーパー3Gシステムの実証実験で、下り250Mbpsのパケット信号の伝送に成功したことを発表しました。
今回の実験では、4本の送受信アンテナによる4×4MIMO(※4)を用いて、LTE標準仕様の片方向の最大帯域幅である20MHzを使って実施されました。
結果、理論上の最大速度である300Mbpsに対して250Mbpsを記録しました。実験の詳細は2008年4月1日から米国・ラスベガスにて開催される「CTIA Wireless 2008」にて紹介される予定です。
NTTドコモでは、2009年にスーパー3Gの技術を完成させ、2010年には商用展開することを目指しています。
この計画には、以下のような国内外の主要ベンダーが参加しています。
・国内・・・NEC、富士通、パナソニック モバイルコミュニケーションズなど
・国外・・・エリクソン(スウェーデン)、ノキア・シーメンス・ネットワークス(フィンランド)、アルカテル・ルーセント(フランス)など
※4:MIMO
Multiple-Input Multiple-Outputの略称。同一時刻、同一周波数を用いて、複数のアンテナから異なる信号を送受信する技術です。
■なぜ、“4G”の前に“スーパー3G”が必要なのか
3.9Gとも呼ばれるスーパー3Gは、4Gの候補となっている技術を先行して取り入れています。
具体的には、広域化によるマルチパス発生での相互干渉を防ぐVSF-OFCDMや周波数の利用効率を向上させるMIMOやSDMAなどのアンテナ技術、下り方向の偏重方式であるOFDM等の技術です。
3Gと同じ周波数帯、周波数帯域幅に導入できるため新たなインフラ整備が不要、既存基地局の改良で導入ができます。スーパー3Gは、技術的には4Gに近いため、3Gから4Gへ移行するよりもスーパー3Gを介した方が4Gへの移行もスムーズに行えるというわけです。
■こちらもオススメ!気になるトレンド用語
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行きの電車、帰りの電車で